概要
㈱CaSy(東証GRT9215)は、2025年2月21日、事業計画及び成長可能性に関する事項を発表した。
事業内容
- 家事支援。
- その他暮らしのサービス等(ハウスクリーニング・整理収納)。
強み
- 家事支援サービスのDX化:オンライン集客に集中しての効率的な新規顧客の開拓。マッチング品質・速度の向上や利便性の高いアプリ提供で若年層取り込み。マッチングのコーディネートに必要な人件費抑制によるコスト構造の優位性。UI改善によるお問い合わせ数の削減でのカスタマーサポート費用の低減。
- 品質管理体制の構築:安定したサービス品質の維持によって定期解約率を改善。新しくデビューしたキャストを効果的に育成し、マッチング精度を向上。モチベーション高く働ける仕組みを構築し、チャーンしにくい環境を構築。キャスト同士の相互交流を通じ、より稼働しやすくなる仕組みを実現。
中期経営計画
2025年11月期の数値目標は、売上高1,937百万円(2024年11月期実績1,761百万円)、営業利益0百万円(同7百万円)、とした。
リスク
- 個人情報の漏洩:同社は、顧客及びキャストに関する個人情報を有している。第三者によるシステム攻撃等を受けた場合等、想定外に個人情報が漏洩した場合、同社の社会的信用が失われ、新規顧客獲得、定期サービスの解約、キャスト登録の取り消し等、同社事業の運営が困難になるとともに、ブランド及び企業イメージの悪化等により同社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性がある。
- 重大インシデントの発生:同社の展開する事業は、キャストが顧客の住居に入り家事支援サービスを提供するものであり、顧客とキャストが直接対面して第三者がいない場でのコミュニケーションをすることになることから、顧客・キャスト双方が性犯罪、暴力、暴言などにより、心理的・身体的な被害を受ける可能性がある。事件・事故・犯罪をきっかけに、同社及びサービスに関しての誹謗中傷などが起こり、それらにうまく対処できなかった場合、同社のサービスに対する大幅な需要の落ち込み、新規顧客登録の激減など同社の経営成績に大きな影響を及ぼす可能性がある。
- システムトラブルの発生:同社は、顧客の獲得、顧客とキャストのマッチング及びコミュニケーション、料金の請求、報酬の支払い、キャストへの指導・研修など、あらゆるプロセスを、ITシステムを通じて行っている。開発したシステムの不具合の発生、アクセスの急激な増加等による負荷の拡大、地震等の自然災害や事故等による予期せぬトラブルの発生、コンピューターウィルス、電気供給の停止、通信障害、通信事業者に起因するサービスの長期にわたる中断や停止、現段階では予測不可能な第三者による攻撃を受けた場合、大規模通信障害が発生した場合には、サービス提供ができない、もしくは復旧に時間を要するなど、収益を毀損するような事象が発生し、経営成績に大きな影響を及ぼす可能性がある。
M&Aニーズ
- 家事代行サービス。
- 暮らしのサービス。
所感
同社は、「時間を創る暮らしのプラットフォーム」として、顧客とキャストを増やしながら、サービスを拡大していく方針を打ち出している。家事代行サービスの顧客基盤増強や、暮らしのサービスの新規提供に向けて、M&Aも積極的に検討する。同社の今後の取り組みが注目される。
- 挑戦度☆☆
- 戦略度☆☆☆
- 期待度☆☆☆
以上