概要
エムスリー㈱(東証PRM2413)は、2025年3月5日、選択型福利厚生制度によるトラベル、エンタメ、スキルアップ、育児、介護などを提供する福利厚生サービス事業、健診事務代行サービスや企業向け健康経営推進支援サービス等の健康支援サービス事業、マーケティング支援事業を手掛ける㈱イーウェル(2024年3月期純資産5,885百万円、総資産13,646百万円、売上高11,670百万円、営業利益887百万円)の株式を東急不動産ホールディングス㈱(東証PRM3289)他より取得し子会社化すると発表した。
狙い
エムスリーは、エムスリーの疾病発症前の段階を対象とした各種サービスと、イーウェルの顧客基盤及び福利厚生・健康サービスとを有機的に融合させることにより、「病気になってから治療を行う」ことにとどまらず、「そもそも病気になることをできるだけ予防する」ことができるサービスを展開することを目指す。
所感
エムスリーは、日本の医師の約9割にあたる 33 万人以上が登録する医療従事者専門サイト「m3.com」を運営し、製薬会社向けマーケティング支援サービスや治験支援サービスに加え、クリニックを対象とした医療現場 DX 化支援サービス等を展開。本件M&Aは、エムスリーの疾病発症前の健康サービス強化に資する取り組みであり、エムスリーの今後の展開が注目される。なお、エムスリーは、本件M&A後もイーウェルの株式を引き続き37%保有する東急不動産との間で、ヘルスケア・医療領域での協業を目的とした業務提携契約を締結する。エムスリーの医療関連サービスや IT 企画・開発力と東急不動産が開発・運営する施設とを掛け合わせ、新たな価値の創造を目指す。
- 挑戦度☆☆
- 戦略度☆☆☆
- 期待度☆☆
株式会社イーウェルの株式の取得(連結子会社化)に関するお知らせ
以上