概要
㈱ユカリア(東証GRT286A)は、2025年1月31日、非侵襲的大腸がんスクリーニングAIシステムの開発と臨床展開を手掛けるBoston Medical Sciences㈱(資本金200百万円)との資本業務提携を発表した。
狙い
- 医療DXの浸透による業務効率化:Boston Medical Sciencesが臨床実装を目指す「無下剤バーチャル内視鏡検査システム」では、AIがCT画像を解析するほか、下剤が不要な全大腸精密検査となるため、医師及び看護師の業務効率化に繋がるDXソリューションといえる。ユカリアとBoston Medical Sciencesは「無下剤バーチャル内視鏡検査システム」を国内医療機関に幅広く普及させることで、医師及び看護師の過重労働や人員不足といった課題解決の貢献を目指す。
- 大腸がん検診の受診促進:従来の大腸がん検診と異なり、「無下剤バーチャル内視鏡検査システム」では受診者が下剤を服用しなくてよいため、負担が軽減される。ユカリアとBoston Medical Sciencesは誰もが気軽に大腸がん検診を受診でき、早期発見、早期治療を可能とする体制の構築を目指す。
所感
ユカリアは「ヘルスケアの産業化」というビジョン、「変革を通じて医療・介護のあるべき姿を実現する」というミッションを掲げ、病院の現場運営に対する深い理解に基づいたDX ソリューションを提供。また、ユカリアは、M&A 形式のロールアップ戦略に加え、マイノリティ出資と併せた資本業務提携形式のロールアップ戦略も積極的に実行することで、多角的なアプローチによるシェア拡大を図る方針を掲げている。本件資本業務提携は、大腸がん検診メニューの強化に資する取り組みであり、ユカリアの今後の成長が注目される。
- 挑戦度☆☆☆
- 戦略度☆☆
- 期待度☆☆☆
Boston Medical Sciences 株式会社の一部株式取得に関するお知らせ
以上