概要
エフビー介護サービス㈱(東証STD9220)は、2024年5月28日、2029年3月期を最終年度とする5か年の中期経営計画(2025年3月期~2029年3月期)を発表した。
2029年3月期の数値目標は、売上高150億円(2024年3月期実績103億円)、営業利益+補助金収入10億円(同6億円)、とした。
施策
- 福祉用具事業(サービスの質の維持と向上):利用者様への訪問を増やしてきめ細やかなサービスを提供する一方、福祉用具レンタル品の提供価格の低減に努め、利用者様の負担や介護保険料の支払額を抑制する。
- 福祉用具事業(サービスの提供地域の維持と拡大):高齢者人口の増加に対応して新規利用者様の開拓を行い、多くの利用者様にサービスを提供することに努め、既存事業所の地域シェア率を高めて利益を確保する。既存事業所で高齢者人口が急増する地域では事業所を拡張してサービス提供の拡大を目指す。
- 介護事業(サービスの質の維持と向上):もう一度原点に立ち返って、介護スタッフに介護技術、及び接遇を再習得させ、介護サービスの見直しを進め、必要なサービスの質の維持と向上を図る。従業員シフトの工夫等、介護事業所運営方法の見直しを行い、介護事業所のローコスト運営をめざす。近年、介護サービスの中でも特に需要が高まっているグループホームや訪問介護 (特に重度)のサービス拡大を加速する。要望が強まっている障がい者介護 (特に居宅介護と重度訪問介護)へ進出し、サービス対象を高齢者から障がい者に拡大する。
- 介護事業(サービスの提供地域の維持と拡大):地方公共団体の介護保険事業計画に基づく介護事業所の公募に対して地域の介護需要に応えるため、新規の介護事業所を開設し、介護サービスを提供する。経営者の後継者不在等で事業継続が困難な介護事業者にはM&Aを活用して同社が代わって介護サービスの提供を行い、事業規模拡大による経営の効率化を享受する。
所感
同社は、福祉用具貸与販売及び在宅系・居住系介護サービスの提供を、長野県を地盤として新潟県・群馬県・栃木県・埼玉県・東京都の1都5県122事業所で展開。本中計では、M&Aを活用した事業規模拡大による経営の効率化も目指す。同社の今後の取り組みが注目される。
- 挑戦度☆☆
- 戦略度☆☆
- 期待度☆☆
以上
株価算定・企業価値評価で全国対応の三澤公認会計士事務所