ジェコスが中期経営計画(2025~2027)を発表

概要

 ジェコス㈱(東証PRM9991)は、2025年3月26日、2028年3月期を最終年度とする3か年の中期経営計画(2024~2027)を発表した。

 2028年3月期の数値目標は、営業利益85億円(2024年3月期実績62億円)、当期利益60億円(同44億円)、ROE8.0%以上(同7.2%)、とした。

施策
  • 仮設鋼材(事業規模維持を前提に収益力向上に注力):賃貸単価UPの取り組み継続と設計費等のサービス対価取得に注力、高付加価値商品の開発を加速し、更なる収益力向上に取り組む。
  • 仮設工事(首都圏の受注拡大と土木工事拡販):最大の需要地である首都圏の施工能力確保と現場管理能力向上、国土強靭化等の土木工事に対応可能な施工体制の基盤構築、オトワコーエイ連携による山岳土木・狭隘地工事等の受注拡大。
  • 建機レンタル(収益基盤の再構築(収益力向上に注力)):主力商品の見直し(軽仮設等)と資産構成の最適化、各分野(賃貸・修理・運賃等)での利益率改善に着手。新分野開拓(みずほリース協業)で既存事業の深掘り、強化、及びユーザーニーズ、みずほリース連携商材を活用したサービス拡大に取り組む。
  • 鉄構加工・橋梁(需要取込みに向けた事業体制強化と領域拡大):鉄道、道路事業を核にインフラ更新に伴う鉄構加工需要取込み、橋梁設計折込み件数拡大と東西ヤード体制確立し全国展開強化、更なる事業領域拡大に向けたアライアンス・M&Aを企図。
  • 山留周辺分野(山留を含めた周辺分野における複合的な技術サービスの提供):事業体制構築にむけ、「ジオ・エンジニアリング部」を新設、当社設計へのスペックインによる付加価値向上と需要創出を目指す。事業体制構築に向けたアライアンス・M&Aを企図。
  • 海外事業:FUCHI Pte.Ltd(シンガポール)を海外展開における中核事業と位置づけ、収益基盤構築を推進、在庫・現場管理等の当社ノウハウ導入により収益力向上を図る。GECOSS VIETNAM(ベトナム)では、設計事業を主力とし、重仮設事業は現状の機能維持。
M&Aニーズ
  • 鉄構加工・橋梁
  • 山留周辺分野
  • 水処理・地盤改良・計測管理分野
  • 海外
所感

 ジェコスは、新たに作成した理念体系実現に向け、「今後の事業環境変化を見据えた成長基盤の確立と、その成長戦略を支える労働生産性向上」を基本方針と定め、抜本的な業務改革を推進しつつ、事業領域の多様化や長期視点に立った新たな価値の創出を通じて、持続的成長期待の実現を目指す。特に、山留周辺分野や鉄鋼加工・橋梁分野、海外事業においてM&Aを積極的に推進する構えであり、同社の今後の取り組みが注目される。

  • 挑戦度☆☆
  • 戦略度☆☆
  • 期待度☆☆

中期経営計画(2025~2027)の策定について

以上

株価算定・企業価値評価で全国対応の三澤公認会計士事務所

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