概要
㈱イチネンホールディングス(東証PRM9619)は、2023年10月31日、肥料の製造及び販売を手掛ける日東エフシー㈱(2022年9月期純資産46,661百万円、総資産63,349百万円、売上高16,896百万円、営業利益2,593百万円)の株式をインテグラル㈱(エクイティ投資、イースト投資事業有限責任組合、West L.P.)より取得し子会社化すると発表した。
狙い
日東エフシーは、化成肥料、配合肥料等の多種多様な肥料を製造・販売している。また、自社で保有する試験圃場や土壌分析設備を活用し、肥料の販売のみならず農家への栽培指導も行うなど、農業現場における豊富な知見を有している。同社は、日東エフシーを買収することで、日東エフシーが持つ農業関連の知見技術を同社農業関連事業の規模拡大及び収益性向上に活かし、さらには肥料事業に係る技術開発力と同社ケミカル事業が持つ技術力を融合することで新製品の開発や新規事業領域への進出に繋げる。
所感
同社は、2016年に農業に参⼊、㈱イチネン農園が⽔耕栽培によるミニトマトの⽣産を行う他、㈱イチネン⾼知⽇⾼村農園がミニトマトの栽培を行っている。更には、直販先の新規開拓により販売ルートを多様化、⾃治体や企業と連携し規模・⽣産品⽬拡⼤、新たな農場案件開拓、6次産業化(⾃社農産物の加⼯、製品化、販売)や将来的な海外輸出の検討も進めるなど、農業関連事業を同社主力事業の一つに育て上げるべく挑戦を続けている。本件M&Aは、同社農業関連事業の強化拡大に資する戦略的M&Aであり、同社の更なる飛躍が期待される。
- 挑戦度☆☆☆
- 戦略度☆☆☆
- 期待度☆☆☆
日東エフシー株式会社の株式取得(子会社化)に関する株式譲渡契約締結のお知らせ
以上
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