概要
伊藤忠商事㈱(東証PRM8001)は、2023年8月10日、木質内装建材、住宅機器、畳おもて、MDF(中密度繊維板)、北米素材事業等製造販売を手掛ける大建工業㈱(東証PRM7905、2023年3月期純資産92,318百万円、総資産185,797百万円、売上高228,826百万円、営業利益9,856百万円)を非公開化(完全子会社化)することを目的とする一連の取引の一環として、大建工業の普通株式を公開買付けにより取得することを決定したと発表した。
狙い
国内住宅事業を中心とした収益力強化。国内非住宅事業の強化・拡大。主に北米を中心とした海外事業の強化・拡大。
所感
同社は、大建工業の筆頭株主であるなど、同社と大建工業は同根企業として長年にわたり事業上の関係性及び資本関係を有してきた。同社は、今後、日本国内では住宅建築市場の中長期的な縮小が見込まれるとともに、北米においても2022年3月より始まった利上げを背景に住宅着工の冷え込みが始まっており厳しい経営環境となる見込みであることから、大建工業において新たな市場の開拓等の変革が必要な時期と認識している。本件M&Aによって、同社と大建工業との間で生じ得る利益相反が解消され、両社が有する情報・経営資源・人材・ノウハウ等の経営資源を共有することで、同社グループとしての更なる飛躍が期待される。
大建工業株式会社株式(証券コード:7905)に対する公開買付けの開始に関するお知らせ
以上
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