概要
松井建設㈱(東証STD1810)は、2023年5月14日、資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について発表した。
現状評価
- ROE2.5%(2024年3月期)
- 株主資本コスト6~7%
- エクイティ・スプレッド▲3.5~4.5%
- 配当性向65.2%(2024年3月期)
- PBR0.56倍(2024年3月期)
同社は、中期経営計画を策定の上、建設技術・DX・人材等への成長投資を通じて、企業価値向上及び安定した経営基盤の拡充に取り組んでいる。しかしながら、PBRは、1倍を下回る状況が続いている。これは、同社ROEが近年の建設資材価格高騰による収益性の低下や純資産の漸増に伴い低下したことにより、同社株主資本コストを下回る状況が続いていることが要因であると認識している。
方針・取り組み
- 受注機会の創出:特命受注の拡充、バランス受注、環境問題への対応。
- 社寺伝統工法と新工法の融合:CLTやキグラシウッド(商標出願中)の提案。
- ICT技術:ICT技術等の導入による生産性の向上。
- 「中期経営計画〈2022-2024〉」より3年間で80億規模の成長投資実行:持続的成長投資「DX」「カーボンニュートラル」、本業の磨きこみ投資「建設技術」、基盤拡充投資「不動産」「人材」。
以上
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