三菱ケミカルグループが新中期経営計画2029を発表

概要

 三菱ケミカルグループ㈱(東証PRM4188)は、2024年11月13日、2030年3月期を最終年度とする6か年の新中期経営計画2029を発表した。

 2030年3月期の数値目標は、売上収益49,500億円(2024年3月期実績43,872億円)、コア営業利益5,700億円(同2,081億円)、とした。

施策
  • 「事業選別の3つの基準(Visionとの整合性、競争優位性、成長性)」と「規律ある事業運営の3原則(価格政策、投資判断、資産最適化)」を用いてポートフォリオ変革と収益改善を実現。
  • ケミカルズ事業:「規律ある事業運営の3原則」を徹底。コア営業利益額を約4倍にする。全社で最も稼ぐセグメントにする。ノンコア事業の整理・売却を加速。
  • ファーマ事業:既存事業の改革でキャッシュを創出。選別したパイプラインに集中。コア営業利益額を約2倍にする。
  • 産業ガス事業:高収益のビジネスモデルを拡大。継続した安定的収益。
  • バリア性フィルム・樹脂:高付加価値商品群の増強投資による成長。
  • ポリエステルフィルム:製品ミックスの高付加価値シフトと、グローバル生産体制の適正化。
  • 半導体マテリアル・サービス:半導体市場向け高付加価値素材・サービスの強化、不採算事業の合理化。
  • フード:高付加価値乳化剤シュガーエステルを中心に各地域で成長加速、トータルソリューションでおいしさ長持ちに貢献。
  • 炭素繊維・コンポジット:高付加価値なモビリティ用途へのシフト、中間材・成形品の拡販と不採算設備の適正化。
  • 高機能エンジニアリングプラスチック(ストックシェイプ):拠点の統合・集約化と高付加価値製品の生産能力拡大を同時に進める。
  • MMA&デリバティブズ:グローバル運営を行うシェアNo.1ポジションを強化。
  • ベーシックマテリアルズ&ポリマーズ:基盤原料供給共同プラットフォームの立ち上げに取り組みつつ、余剰設備の縮小と高付加価値事業の拡大を並行して進める。
所感

 三菱ケミカルグループは、社会が求める最適なソリューションを提供し続けるグリーン・スペシャリティ企業を目指し、グリーン・ケミカルの安定供給基盤(化学産業のグリーン化をグローバルにリードする)、環境配慮型モビリティ(環境対応に伴うモビリティの進化を素材で支える)、データ処理と通信の高度化(半導体高度化のエコシステムを支える)、食の品質保持(おいしさを長持ちさせて食の流通・加工プロセスを支える)、新しい治療に求められる技術や機器(新しい治療を医療グレードの高機能素材で支える)、の5つの注力事業を掲げている。ケミカルズ事業の収益力向上等、三菱ケミカルグループの今後の取り組みが注目される。

  • 挑戦度☆☆
  • 戦略度☆☆☆
  • 期待度☆☆☆

三菱ケミカルグループ経営方針説明会Vision & Strategy

以上

株価算定・企業価値評価で全国対応の三澤公認会計士事務所

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