概要
三菱倉庫㈱(東証PRM9301)は、2023年4月28日、医薬品・ヘルスケア物流並びに米国政府機関向け物流を提供するCavalier Logisticsグループ4社(Cavalier Logistics Management Ⅱ, Inc.(米国)、Cavalier International Air Freight, Inc.(米国)、DC Dyna, Inc.(米国)、Cavalier Logistics U.K. Limited.(英国)、4社簡易連結売上高151百万米ドル、同営業利益14百万米ドル)の株式を同社が新たに米国に設立する子会社を通じて取得し連結子会社化するために、契約を締結することを決定したと発表した。
狙い
三菱倉庫は、長期ビジョン「MLC2030ビジョン」の戦略に則り、米国・欧州における医療・ヘルスケア物流の事業拡大を図る。Cavalier Logisticsグループを傘下に収めることで、日米欧一体で営業を行う体制を築くことが可能となる。米国は、最先端の研究や治療が多数行われており、今後も高い成長が見込まれる。同市場において、顧客に高品質なロジスティクスサービスを提供し、更には様々な社会課題の解決に貢献することで、三菱倉庫グループの医療・ヘルスケア物流におけるプレゼンスを高める。
所感
同社は、「医療・ヘルスケア」、「食品・飲料」、「機械・電機」、「新素材」の4分野を重点分野に掲げると共に、海外事業の成長基盤拡大を経営方針としている。特に、海外事業に関しては、北米、欧州、ASEAN、中国等において、グローバルでのサプライチェーンの潮流・変化に対応した体制の構築を進め、顧客のサプライチェーンマネジメントの最適化に貢献する方針を打ち出している。本件M&Aは同社の海外事業を一層強化するものと期待される。
医薬品・ヘルスケア物流並びに米国政府機関向け物流を提供する米国及び英国物流会社の株式取得(連結子会社化)に関するお知らせ
以上
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