概要
オープンワーク㈱(東証GRT5139)は、2025年3月25日、事業計画及び成長可能性に関する事項を発表した。
事業内容
- 転職・就職のための情報プラットフォーム「OpenWork」の開発・運用業務。
強み
- 高いクチコミクオリティによりネットワーク効果を発揮。
- 登録ユーザー数695万人を誇る日本最大級の社員クチコミサイトを構築。
- 保有するワーキングデータは外部機関からも認められるクオリティ。
- 広範な収益機会とユーザーのスティッキネス(定着性)がもたらす高いLTV。
- 早期のアタッチメントによるユーザーの囲い込みの実現(転職潜在層・顕在層の双方にアクセス)。
- ストック性の高い積み上げビジネスモデル。
中期経営計画
2025年12月期の数値予想は、営業収益4,500百万円(2024年12月期実績3,542百万円)、営業利益1,130百万円(同1,026百万円)、とした。
リスク
- 「OpenWork」サイトにおける不適切な社員クチコミ投稿:「OpenWork」サイトにおいて、ユーザーが社員クチコミを投稿する場合、第三者の名誉、プライバシー、その他の権利の侵害行為や法律違反行為など、不適切な投稿が生じる可能性がある。ユーザーの不適切な投稿に起因するトラブルが生じた場合は、同社が法的責任を問われる可能性がある他、サイトに対するレピュテーションが低下し、同社の事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性がある。
- システムトラブルの発生:同社のサービスはインターネットを介して提供しているため、自然災害、事故等による通信ネットワークの障害、ハードウェアやソフトウェアの欠陥や事故によるシステム障害、第三者による不正アクセス等が生じる可能性がある。システム障害等が発生し、サービス提供に障害が生じた場合、同社の事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性がある。
M&Aニーズ
- 人材紹介・マッチング関連
- AI開発・データサイエンス
- データプラットフォーム
所感
オープンワークは、「ひとりひとりが輝く、ジョブマーケットを創る。」をミッションに掲げ、短中期的にはOpenWorkリクルーティング(企業が求職者にスカウトメールを送信できる企業向け採用支援サービス)の収益最大化と非連続的な成長を、長期的にはクチコミをはじめとする蓄積したワーキングデータ活用による成長を目指す。クチコミとAIの親和性を活かした独自価値の創出と差別化の推進に加え、M&Aを通じた成長戦略も進めており、今後の展開が注目される。
- 挑戦度☆☆
- 戦略度☆☆
- 期待度☆☆
以上