プレミアアンチエイジングが事業計画及び成長可能性に関する事項(2023年10月)を発表

概要

 プレミアアンチエイジング㈱(東証GRT4934)は、2023年10月30日、事業計画及び成長可能性に関する事項を発表した。

事業内容

 化粧品・健康食品の企画、開発、輸出入、通信販売、卸及び小売業務。

強み
  • ファブレス経営:全国のOEMメーカーとのネットワークを構築。各製品に最適なOEMをその都度選択。商品開発、マーケティング等のコア業務に特化し、物流、製造、大部分のコールセンター業務はアウトソース。
  • ビジネスモデル:定期通販モデル、商品企画力、マーケティング力を基盤としたビジネスモデルを確立。
  • ブランド・ポートフォリオ:デュオに加え、カナデルやクレイエンスを筆頭に、新しいブランドを多数輩出。デュオブランド以外の売上高比率は35%。
  • リテールを中心にした多角的な販売チャネル:通販とリテール両方を組み合わせた多角的なチャネルを実現。通販で生み出したブランドを次の成長ステージへ、シームレスに繋げるモデルの構築に成功。
  • 会員資産:380万人を超える会員。新たな商品企画や既存商品の改善等につき、常に感度の高いお客様と対話が可能。
  • プラットフォームの進化(新しい領域への参入とブランド・クロス):リカバリーウェアブランドの「ベネクス」を買収。インナーケアブランドの「シントー」「エックス」を新規立ち上げ。ブランド間のクロス利用も継続して成長。
中期経営計画

 2027年7月期の数値目標は、売上高400億円(2023年7月期実績264億円)、営業利益率10%以上(同赤字)、とした。

リスク
  • 同社主力製品である「ザ クレンジングバーム」が属するクレンジング市場において、クレンジング剤型別では、従来ではオイル、ジェル及びクリームが主流となっていた。しかしながら、同社は新たな剤型としてバームタイプの「ザ クレンジングバーム」を発売し、新たな市場を開発するべく積極的に販売を行ってきた。それに伴い、昨今では競合他社からもバームタイプの商品が相次いで販売されている。市場の競争の激化により、同社の優位性を保てなくなった場合には、同社の事業及び業績に影響を与える可能性がある。
  • 同社は、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律や、特定商取引に関する法律、不当景品類及び不当表示防止法等をはじめとする法的規制を受けている。また、不当景品類及び不当表示防止法において、内閣府令第19号(令和5年(2023年)3月28日)による指定に基づき、同年10月1日からは新たにステマ規制が導入される。将来的に、これらの関連法令の予測不能な変更あるいは新設があった場合には、同社グループの事業及び業績に影響を与える可能性がある。
  • 同社の展開する通販化粧品市場において、消費者の価値観やニーズ、購買行動の変化などの対応が不十分で、競合企業の新製品の登場などにより、同社製品の競争力が維持できなかった場合を含め、同社を取り巻く事業環境の変化に有効な対抗策を講じることができなかった場合には、同社の事業及び業績に影響を与える可能性がある。
所感

 同社2023年7月期業績は、減収、営業赤字に転落。今後の成長戦略としては、ブランド・チャネル・共創の3つの戦略を組み合わせて成長の実現を目指す。主力のデュオ・カナデルは、Uniqueな価値を体現するブランドの更なる強化を目指す。クレイエンス・育成ブランド・ベネクスは、Uniqueな価値を体現するブランドの発掘・創出・育成を目指す。チャネルは、各チャネルの環境変化に最適化した戦略を実施。また、アンチエイジングに関連して新たに成長が見込める分野への展開を目指し、M&Aや提携に取り組む。同社の今後の取り組みが注目される。

  • 挑戦度☆☆
  • 戦略度☆☆
  • 期待度☆☆

事業計画及び成長可能性に関する説明資料

以上

株価算定・企業価値評価で全国対応の三澤公認会計士事務所

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