概要
リゾートトラスト㈱(東証PRM4681)は、2023年5月15日、2028年3月期を最終年度とする5か年の新中期経営計画Sustainable Connect~To Wellbeing~(2023年4月~2028年3月)を発表した。
2026年3月期の数値目標は、売上高2,300億円(2023年3月期実績1,698億円)、営業利益230億円(同122億円)、ROE11.0%(同15.4%)とし、以降2028年3月期までは営業利益成長率10%以上とした。
施策
- 統合データベース整備とAI活用による究極のテーラーメイドサービス、アライアンスも活用した幅広い価値提供会員同士のネットワークによる活性化、顧客との社会価値の創出による会員制倶楽部の価値向上。
- 会員基盤と利用者層の拡大(グループ経済圏の最大化)。
- 新商品「サンクチュアリコート」。
- 会員制リゾートホテルはサンクチュアリコート3物件の後、2024年度以降も概ね1年間に1施設のペースで開発を予定。会員制検診クラブハイメディックは、2024年度に2カ所、2026年度に1カ所の開業を予定し、42,000口体制を構築。
- シニアライフ事業:メディカルの強みをテコとして、健常型、介護型、ホスピス型をバランスよく行い、空間稼働率上昇を狙う。独自の市場(会員基盤)を最大限に活かし、グループ独自の商品価値を提供。
- 訪問看護ステーション開設、ホスピスケアサービス開始。
- BNCT(ホウ素中性子捕捉療法)事業:病院に設置可能な機器を国立がん研究センターと共同開発し、パートナー企業とともに治験実施。
- 海外富裕層の取り込み:提携による相互利用をスタート(提携先を順次追加し、徐々にブランド認知)、海外富裕層向けの会員権を組成し販売、海外富裕層に向けて現地での施設展開やサービス展開を実施。
所感
同社は、本中期経営計画で、ホテルとメディカル、販売部門と運営部門等、これまで培ってきた各事業を横の連携でしっかりとつなぐことで、「会員制らしさ」を追求する。また、コロナを機にサービス業界全体の人手不足が深刻化、処遇の見直し、中抜け対策、託児所設置、週休3日制など新しい働き方に向けた検討・試験運用をスタートさせると共に、デジタル投資、ITリテラシー向上による業務効率及び生産性向上を目指す。
中期経営計画Sustainable Connect~To Wellbeing~
以上
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