概要
㈱サガミホールディングス(東証PRM9900)は、2023年5月29日、2026年3月期を最終年度とする3か年の新中期経営計画 Management Plan 2025「Together」を発表した。
2026年3月期の数値目標は、売上高300億円(2023年3月期実績264億円)、営業利益11億円(同9億円)、とした。
施策
- 提供価値の磨き上げ:基本的価値である、おいしさ・おもてなしの向上は永続的な取り組み。「こころとからだ」の健康を目指した、食による提供価値を追求する。
- 健康経営(やりがい×生きがい):人財が同社最大の経営資源。「物心両面のゆたかさ」により、従業員の「生きがい」と「やりがい」を両立し、お客様への提供価値向上を目指す。
- IT・DX活用:人は価値創造に集中。各種作業は、IT化・DX促進により機械へ代替。外部の各種専門パートナーと連携することで、マンパワーに依拠しない、「生産性向上」を実現する。
- 多様化による人材確保:自社内における、グローバル人材の採用や勤務形態の多様化とともに、他社との協働も含めた人材確保策を実行する。
- SCMの変革:開発、調達、工場、物流、調理販売といった各プロセスにおける非効率・非採算分野の見直しを徹底。品質向上・効率化への協働も推進する。
- リスクマネジメント強化:新型感染症、自然災害、為替変動や原油価格、及び世界情勢による食材調達不安定化等、激化・頻発化するリスクへの備えを強化する。
- ポートフォリオに基づく出店強化(国内):社会・経済状況の変化を見据えた、事業(業態)のポジショニング定義に基づく出店・展開を加速する。
- マーケティング推進:価値追求(商品開発・ブランディング)はもちろんのこと、価値訴求(プロモーション)及び価値探求(マーケットIN)により、お客様起点での価値を提供し続ける。
- 新規市場チャレンジ(出店・取組):Afterコロナや高齢化等の機会をとらえた、新規出店と共に、同社のノウハウ・インフラを活かした新規取り組みを推進する。
- 海外マーケット:完全FC化に移行したイタリア事業展開とヨーロッパにおける可能性を検討。またベトナム事業展開を強化し、今後のASEANにおける可能性を追求する。
- アライアンス・M&A:厳しい環境下において、「価値創造分野」での競い合いは継続しながらも、同業・異業種問わずアライアンスを促進。自力成長と共にM&Aによる企業価値向上についても継続的に検討する。
所感
同社2023年3月期業績は、売上高がコロナ前2020年3月期水準に回復、生産性向上により営業利益は大幅改善した。前中期経営計画からの課題としては出店計画の未達が挙げられる。新規採用強化、従業員満足の向上、既存店舗の効率化による要員捻出等に取り組むことで店舗要員を確保し、出店計画を実現させる方針。食材の仕入価格、人件費、光熱費、物流費等あらゆるコストが上昇するなど厳しい経営環境が続く中で、リスクマネジメントを強化し、顧客ニーズに即した出店を強化することで、同社の更なる成長が期待される。
以上
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