概要
㈱スマートドライブ(東証GRT5137)は、2025年12月22日、事業計画及び成長可能性に関する事項を発表した。
事業内容
- ⾞を使う会社のDX(国内FO事業):国内に約2,000万台ある商⽤⾞を利⽤する企業に向けた事業。クラウド⾞両管理、法令遵守、安全運転管理、⾞両に係る各種業務のDX化、モビリティデータの分析などの各種サービスを提供。SaaS型での直接提供により、顧客はデバイスと⽉額サービスを⾃由に組み合わせて利⽤可能。
- ⾃動⾞産業のDX(国内AO事業):国内FO事業の各種サービスを、リース会社‧⾃動⾞メーカー‧保険会社等のアセットオーナー企業にOEM提供し、アセットオーナーの既存顧客に向けて各種サービスを共同販売。アセットオーナーにおける新規事業⽴上げ⽀援やPOC実施⽀援など、アセットオーナーが⾏う事業の⾼付加価値化や新規サービス創出を⽀援。
- 海外モビリティDX事業(海外事業):マレーシアで現地企業や海外展開する⽇系企業に向けて、国内FO事業及び国内AO事業で提供する各種サービスを提供。デバイスレスのスマホベースのサービス提供や現地保険会社との連携など、⽇本での技術基盤を⽣かしつつ、東南アジアならではの事業展開。
強み
- FO事業とAO事業の双⽅を⾏うことによる相乗効果:データを収集するFO事業とデータを活⽤するAO事業の双⽅を⾏う競合は無い。膨⼤なデータが新サービスを創出し、新サービスは更なるデータ蓄積やクロスセルの効果。時間を要するパートナーとの関係構築‧データ蓄積が参⼊障壁。
- 特定の企業グループに属さない独⽴したポジショニング:オープンなプラットフォームにより業界横断的な事業展開が可能。FO事業では特定デバイスに依存せず、かつ多様なサービスを持つため顧客ニーズに対応可能。AO事業では受託開発ではなくSaaSとして提供。
- マルチデバイス対応など⾼品質の⾞両管理サービス:3rd party製デバイスも含めたマルチデバイス対応となっており、顧客企業は様々なデバイスを組み合わせて同社グループのサービスを利活⽤することが可能。わかりやすく直感的に作業できる使い勝⼿の良いサービスを追求。
- 2,000社超の法⼈顧客営業・配送⾞両への導⼊実績:営業や配送‧運送の⾞両を、Webやスマホでリアルタイムに管理するサービス。交通事故や保険料の削減のサポート、稼働率などの分析レポートの提供、⽇報の⾃動化や各種通知機能など、⾞両を使った事業活動の効率化を促進。中間流通、建設、インフラメンテナンス、不動産など幅広い業界の顧客が導⼊。
中期経営計画
2026年9月期の数値目標は、売上高4,583百万円(2025年9月期実績2,878百万円)、営業利益743百万円(同390百万円)、とした。
リスク
- 情報管理体制に関するリスク:事業を通じて個人情報及び顧客企業の情報資産を取り扱っており、個人情報取扱事業者に該当する。何らかの理由で重要な個人情報又は情報資産が外部に漏洩するような場合、同社グループの社会的信用の失墜、損害賠償責任の発生等により、同社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性がある。
- 人材の採用・育成に関するリスク:質の高いサービスの安定的な提供や競争力の向上にあたっては、開発部門を中心に高度な技術力・企画力を有する人材が要求される。同社グループの採用基準を満たす優秀な人材の確保や人材の育成が計画通り進まなかった場合には、同社グループの事業活動及び経営成績に影響を及ぼす可能性がある。
- 特定の取引先への依存について:AO事業として、各サービスのOEM提供や新規事業の立上げ支援を行うが、特定のパートナー企業との取引が同社グループの総売上高に占める割合は上昇傾向にあり、当該特定の取引先の今後の経営方針が同社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性がある。
所感
同社は、短期の成長戦略として、販売パートナー増加及び新サービス(動産管理、ドライバーアプリ拡張など)⽴ち上げ、整備‧レンタカー管理のリカーリング売上増加、を掲げている。移動データだけでなく、あらゆるデータを扱い⾃動⾞産業の変⾰を目指す同社の今後の取り組みが大いに注目される。
- 挑戦度☆☆
- 戦略度☆☆
- 期待度☆☆☆
以上