綜研化学が新中期経営計画「Advance 2025」を発表

概要

 綜研化学㈱(東証STD4972)は、2023年5月24日、2026年3月期を最終年度とする3か年の新中期経営計画「Advance 2025」を発表した。

 2026年3月期の数値目標は、売上高500億円(2023年3月期実績381億円)、営業利益45億円(同20億円)、売上高営業利益率9.0%(同5.3%)、ROA7%以上(同4.7%)、ROE9%以上(同4.9%)、とした。

施策
  • 既存事業による安定収益基盤の拡大と収益性の改善:中国液晶ディスプレイ関連の需要拡大に応じた生産・供給体制の強化と合理化推進。⾃動⾞、情報・電子デバイスなど成⻑分野での新たなニーズ獲得に向けた、販売体制の再編、開発テーマ対応⼒の強化、環境対応製品の拡充。
  • 事業構造改革に向けた次世代事業領域の創出:新たな事業領域創出に向けた、非アクリル系製品の開発、バイオマス材料・製品開発の基盤技術の確⽴、粘着・塗工技術を応用した新技術・製品開発の推進、新規事業開発体制の強化。生産性の向上、新製品量産化に向けた、⾰新的な生産プロセス開発の推進。中国に次ぐ新たな海外事業地域の探索と推進体制の構築。
所感

 同社2023年3月期業績は、主力の粘着剤が価格改定や加工製品の新規案件、円安による増収効果があったものの、液晶ディスプレイ関連や電子部品関連の販売減をカバーできず減収、原材料高に対する価格是正による利益改善が進んだものの販売数量減が利益を圧迫し減益となった。同社は、安定的な利益成⻑を実現するために、原材料価格や液晶ディスプレイ需要など業績変動リスクに強い事業構造への転換が不可⽋。本中期経営計画では、既存事業の利益成⻑・最大化を追求するとともに、環境変化に対応する新技術・製品、新規事業により次世代の事業領域を創出するなどの事業ポートフォリオ改⾰を推進し、更なる成長を目指す。

2023年3月期決算説明会

以上

株価算定・企業価値評価で全国対応の三澤公認会計士事務所

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