STGが事業計画及び成長可能性に関する事項(2024年12月)を発表

概要

 ㈱STG(東証GRT5858)は、2024年12月12日、事業計画及び成長可能性に関する事項を発表した。

事業内容
  • 軽量化金属部品の製造加工事業。
  • 実用金属で最も軽いマグネシウムを中心とした様々な工業製品の部品を製造加工。
  • 金型の設計・製造、金属部品の鋳造、機械加工、ショットブラスト、仕上げ、化成処理、塗装、組立。
  • アルミニウムダイカストは、STXPRECISION(JB)SDN.BHD.を中心に、品質を維持しつつ、軽量化とコストダウンをはかることを目的としたグローバル企業に製品を供給。
強み
  • 製品の特長:軽量化が進む自動車部品を中心に、マグネシウム合金部品の売上げが更に増加すると見込まれる。
  • 様々なバリエーションの最終製品への部品提供が出来る技術力:長年培った技術力により、製品の性能・機能を維持または向上させつつ、コストダウンをはかること、またバリューエンジニアリング提案を行うことで顧客ニーズの実現を図っている。
  • グローバル化が進むメーカーの生産体制に対応可能:日本のみでなく、中国・タイ・マレーシアに工場があることから、グローバル化が進むメーカーの生産体制に対応可能。さらに、アルミニウム合金による部品も生産していることから、顧客が求める様々なニーズに対応出来る体制。
中期経営計画

 2028年3月期の数値目標は、売上高100億円(2025年3月期業績予想60億円)、営業利益8億円(同3億円)、とした。

リスク
  • 為替変動について:同社は、関係会社を通じて、グローバルに原材料の調達及び製品の供給を行い事業を展開している。同社は連結財務諸表を作成するにあたり、在外子会社の財務諸表を円貨に換算する必要があるため、当該子会社の財務諸表の各項目は、換算時の為替レートの変動の影響を受ける。過去の為替レートと比較し、円高となる場合には、円換算額が表面上減少することになる。また、為替レートの変動は、外貨建てで取引されている原材料、製品の販売価格等にも影響を与える可能性がある。
  • 海外事業展開について:同社は、アジアを中心に海外事業展開をしている。海外においては、政治、経済情勢の変化、関税(貿易協定や環太平洋パートナーシップ(TPP)協定)等の国際取引情勢の変化、予期しえない法規制の変更、自然災害、テロ、戦争、伝染病の流行等による社会的又は経済的な混乱、労働賃金のコストアップ、慣習等に起因する予測不可能な事態の発生等、それぞれの国や地域固有のリスクが存在する。係るリスクに関して、同社では仕入先の拡充・販路の拡大等によりリスク分散を行っているが、これらのリスクが顕在化した場合には、同社の経営成績及び財政状態に影響を与える可能性がある。
  • 原材料価格について:同社の製品は、マグネシウム合金及びアルミニウム合金を主原料としている。原材料の市場価格が変動した場合、一般的には取引先との合意により販売価格に転嫁することになっている。しかしながら、販売価格への転嫁は後追いとなるため、市場価格の上昇局面においては、同社の財政状態及び経営成績等に悪影響を及ぼす可能性がある。
M&Aニーズ
  • 外注加工(金型設計製造・鋳造・機械加工・ショットブラスト・仕上げ・化成処理・塗装・組立・最終検査)。
  • シナジー効果が見込める現事業の周辺領域企業。
所感

 同社は、「同業他社にはない独自の技術力をもとに成長し、事業の拡大を実現させます」をコンセプトとして掲げ、本事業計画では、自動車部品分野の成長を持続させつつ、引き合いの強い他分野の製品も強化し、構成のバランスに配慮した成長を目指す。長期目標(連結売上高300億円)達成に向けて、M&Aを積極的に推進する同社の今後の成長が期待される。

  • 挑戦度☆☆
  • 戦略度☆☆
  • 期待度☆☆☆

中期経営計画「Challenge 100」策定に関するお知らせ(事業計画及び成長可能性に関する説明資料)

以上

株価算定・企業価値評価で全国対応の三澤公認会計士事務所

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