概要
SWCC㈱(東証PRM5805)は、2025年2月21日、電線・デバイス製品の製造販売を手掛ける㈱TOTOKU(2024年3月期純資産11,690百万円、総資産44,426百万円、売上高19,855百万円、営業利益240百万円)の株式をThe Carlyle Group(投資ファンド)より取得し子会社化すると発表した。
狙い
TOTOKU(旧、東京特殊電線㈱)、半導体検査装置分野、モビリティ分野、AIサーバ分野を成長分野とし、「細く、軽く、小さく」を実現する独自の技術とノウハウに基づく高い競争優位性を有する製品群を抱えている。SWCCは、TOTOKUを買収することで、両社グループ共通の成長領域において技術開発、製造、営業・マーケティング等に係るリソースをクロスセルや共同開発により融合、更なる事業の拡大を見込む。
所感
SWCCは、電線・ケーブルメーカーとして社会イノベーションを促進し、グローバル社会の発展に貢献、足元では、基盤事業の強化によるオーガニック成長と合わせて、インオーガニック成長として事業領域を広げるためのM&A等の戦略を進めている。本件M&Aは、SWCCの電装・コンポーネンツ事業セグメントおよび通信・産業用デバイス事業セグメントが進めてきた成長領域である半導体分野およびモビリティ分野への事業展開ならびに海外事業の拡大に貢献するものであり、SWCCの今後の取り組みが注目される。
- 挑戦度☆☆☆
- 戦略度☆☆☆
- 期待度☆☆☆
共同投資による株式会社TOTOKUの株式取得に関するお知らせ
以上