概要
加賀電子㈱(東証PRM8154)は、2026年5月15日、集積回路・半導体素子等の電子部品、アセンブリ製品及び電子機器の販売、これらに関連する輸出入業務並びにこれらに付帯する事業を手掛ける新光商事㈱(東証PRM8141、2025年3月期純資産52,539百万円、総資産80,051百万円、売上高116,008百万円、営業利益637百万円)を完全子会社化することを目的とする一連の取引の一環として、新光商事の普通株式を公開買付けにより取得することを決定したと発表した。
狙い
新光商事は、経営方針として「変革の時代の中で、多様なエレクトロニクス商材・サービス等の提供を通じ存在価値を高め、進化する電子部品商社グループを具現化する」を掲げ、主たる事業として電子部品事業、アセンブリ(EMS)事業及びその他の事業を展開。加賀電子は、新光商事を買収することで、加賀電子の半導体ビジネスを含む電子部品事業を強化するとともに、新光商事としても、加賀電子が有するネットワーク、リソース、知見を活かした施策を実行し、新光商事の事業を更に強化することを目指す。
- 製品ラインナップの相互補完:加賀電子が有する豊富な製品ラインナップを活用することや、新光商事の既存優良仕入先商材を加賀電子の営業力を活用して展開することにより、加賀電子及び新光商事の相互の収益力を強化することを目指す。
- 販売チャネルの相互補完、両者の技術力を活かした営業力の強化:加賀電子が有する10,000社を超える顧客に、新光商事が特に強みを持っていると考えられる車載・産業分野の顧客を加えることにより、より幅広い販売チャネルの構築を図る。また、ソフトウェア及びハードウェアの開発案件に対し、技術資産やノウハウを加賀電子及び新光商事が相互に共有することによる高付加価値ビジネスの創出を目指す。
- 加賀電子の製造拠点及び調達力を利用した新光商事のアセンブリ(EMS)事業の強化:アセンブリ(EMS)事業におけるソリューション提案において、加賀電子がグローバルに展開している製造拠点及び調達力、並びに新光商事が有する開発力を最大限活用したソリューション提案を両社の顧客に提供することで、アセンブリ(EMS)事業において更なる顧客信頼とエンゲージメントの向上を目指す。特に加賀電子が投資拡大している欧米エリア及びインドエリアに所在する両社顧客との関係で、本件M&A後の協業によって両社顧客に対して新たなサービス提供を図る。
- 加賀電子のCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)事業との新規事業模索:加賀電子は、新規事業を模索するため、40社を超える多様な業種のベンチャー企業に対する投資を実行している。その中には、新光商事が特に強みを持っていると考えられる車載・産業分野におけるUI/UX製作ツールや外観検査ソリューション等、新光商事との協業が期待できる投資先が多数存在しており、今後、新光商事と連携することにより、新規事業の創出を目指す。
所感
加賀電子は、中長期的なビジョンとして「我が国業界No.1企業」及び「グローバル競争に勝ち残る企業」を掲げ、電子部品事業、情報機器事業、ソフトウェア事業を展開。加賀電子は、2028年3月期を最終事業年度とした「中期経営計画2027」において「自律的成長+新規M&A」を成長力の源泉に定めており、2028年度にはグループ売上高1兆円を目指している。本件M&Aは、半導体・電子部品商社業界において、サプライヤーである半導体・デバイスメーカー側における再編統合や代理店政策の見直し等への対応力強化、及び、国内外のメガディストリビューターと呼ばれる売上高1兆円を超える大手半導体・電子部品商社との競争力向上に資する取り組みであり、加賀電子の更なる成長が期待される。
- 挑戦度☆☆☆
- 戦略度☆☆☆
- 期待度☆☆
新光商事株式会社(証券コード:8141)の普通株式に対する公開買付けの開始に関するお知らせ
以上