バルテス・ホールディングスが中期経営計画(FY2024)を発表

概要

 バルテス・ホールディングス㈱(東証GRT4442)は、2024年5月14日、2027年3月期を最終年度とする3か年の中期経営計画(FY2024)を発表した。

 2027年3月期の数値目標は、売上高157.3億円(2024年3月期実績103.6億円)、営業利益16.8億円(同8.4億円)、とした。

施策
  • ソフトウェアテスト戦略:上流~下流まで同社品質を届けるトータルテストサービス。上流工程(要件定義や基本設計)からのコンサルティング、テストを見据えた無駄のないソフトウェア開発の支援。エンタープライズ領域を重点ターゲット、ドメインノウハウと実績を蓄積し競争優位性を図る。
  • ツール戦略:ソフトウェア品質向上のトータルサポート企業として、ツールを通じて全ての工程の品質向上に寄与する。ソフトウェアテストの上流から下流までツール連携によるホールプロダクトで価値提供をする。ロータッチモデルで人を介さず数を獲得する。
  • バルカレ戦略:唯一無二の教育プラットフォームでソフトウェアテスト分野の品質向上に貢献。開発エンジニアのスキル・知識向上に向けた、ソフトウェアテストに関する各種教育コンテンツの提供(講座、e-ラーニング 等)。履修者に対する認定制度。同社のコーポレートブランディング、教育サービスのブランディングにより「認定=同社品質」として普及させる。
  • セキュリティ戦略:セキュリティ対策におけるバリューチェーン強化によるワンストップサービスの提供。開発段階から公開後まで一気通貫のセキュリティサービス提供。サービス単体(点)ではなく、複合的サービス(線)としてのブランド価値を提供。自社の診断員の増強のみならず、診断員の教育を外部への提供価値へ。
  • 開発事業戦略:ホールディングス体制の深化によるグループ間連携の拡充。グループ内教育・ローテーションでボトルネックを解消し顧客課題への早期対応を目指す。グループを横断する組織体制で顧客課題解決に向けた総合的ソリューションを提供。
所感

 同社は、事業規模拡大目指し積極的な人材獲得進めるも、PM層・ハイレイヤー等のPJ推進人材不足等から業績足踏み。中計では、PJ推進人材獲得、営業人材獲得、従業員数に見合う組織体制構築等を進め、ソフトウェアテスト市場における確固たる地位確立を目指す。同社の今後の更なる飛躍が期待される。

  • 挑戦度☆☆
  • 戦略度☆☆
  • 期待度☆☆☆

FY2024 中期経営計画 事業計画及び成長可能性に関する説明資料

以上

株価算定・企業価値評価で全国対応の三澤公認会計士事務所

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