概要
ERIホールディングス㈱(東証STD6083)は、2023年5月23日、公共建築物の設計・施工監理、省エネ診断、耐震診断、補償コンサルタントなどを手掛ける㈱北洋設備設計事務所(2022年3月期純資産111百万円、総資産323百万円、売上高202百万円)の全株式を取得し子会社化すると発表した。
狙い
北洋設備設計事務所は、公共建築物の設計業務に加えて、建築ストックの調査診断・省エネ診断や補償コンサルタント業務を営んでおり、同社グループ会社と協働してソリューション事業を推進することで、北海道地域の社会基盤整備に貢献すると同時に、同社グループの企業価値向上に寄与する。
所感
同社は、2025年に控える全ての新築住宅・非住宅建築物の省エネ基準適合義務化や、4号特例(建築確認の審査免除特例)適用範囲の縮小、販売・賃貸時における省エネ性能表示の推進等の規制改革によって業務の大幅増加を予想、人的資本への積極的投資、人材教育およびBIMの活用をはじめとするDX推進によって、拡大する業務ニーズに着実に応えると同時に、これを差別化の好機ととらえ競争力を強化する。併せて、インフラ・ストック分野の事業に関して、土木インフラの整備から森林環境の維持保全まで、より広範な社会インフラの課題解決に貢献できるよう、M&Aの機会を積極的に模索し、事業領域拡大を推進する。本件M&Aによって同社の北海道地域等における事業基盤が強化され、同社の更なる成長が期待される。
株式会社北洋設備設計事務所の株式取得(子会社化)に関するお知らせ
以上
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