ニデックが工作機械製造販売の㈱牧野フライス製作所に対する公開買付けの開始を発表

概要

 ニデック㈱(東証PRM6594)は、2024年12月27日、工作機械の製造、販売、サービス等を手掛ける㈱牧野フライス製作所(東証PRM6135、2024年3月期純資産221,553百万円、総資産362,335百万円、売上高225,360百万円、営業利益16,372百万円)を完全子会社化することを目的とする一連の取引の一環として、牧野フライス製作所の普通株式を公開買付けにより取得することを決定したと発表した。

狙い
  • 製品・技術の補完性:牧野フライス製作所のマシニングセンタ、放電加工機に、ニデックの旋盤、歯車機械、大形機(門形五面加工機・横中ぐり盤)、マシニングセンタが加わり(アジア向け汎用品で一部のみ競合)、幅広い顧客ニーズに応えることを目指す。ニデックの主力商品である歯車機械、門形五面加工機、横中ぐり盤は、EVやデータセンタなど成長市場において、加工技術をベースとしたソリューション提供を行うビジネススタイルであり、歯車加工や大型部品加工分野のニデックの知見を活用して顧客への提案を拡充することで牧野フライス製作所の加工技術を補完するとともに、牧野フライス製作所の加工技術をベースとした事業展開との親和性が高い。旋削加工、歯車加工、大型部品加工技術を牧野フライス製作所の製品・加工技術と組み合わせることで高度な複合加工の技術・製品・ノウハウを生み出し、市場に提供する。
  • 生産の補完性:ニデックの工作機械部門は北米・欧州・台湾、メキシコ等に生産拠点を保有している。両社が生産拠点を持つ中国・インドと牧野フライス製作所のシンガポールの拠点を含め、全世界での生産拠点の補完性が成立し、現有拠点を活用することで迅速なビジネス展開が可能となり、生産に限らず、サービス・購買・技術人材の採用・育成等を共同で実施するなどのシナジー効果の創出を図る。ニデックの購買ルートを活用した欧州製NC装置やその他部品、ユニット等の調達のほか、両社での日本を含めた世界各地の生産拠点を活用した共同購買実現を目指す。工作機械事業以外でもニデックは海外各地に拠点を保有しており、生産のみならず財務・経理・総務・人事等の分野でのサポートを通じ、牧野フライス製作所の経営資源を海外事業の拡大に集中させることを図る。
  • 販売網・サービスの補完性:両社の販売・サービス網を一体運営・有効活用し、共同購入・共同販売・サポート体制の補完等をすることにより、牧野フライス製作所が単独で行うよりも、効率的に販売・サービス網を拡大することを目指す。ニデックをベースとした販売・サービス網と牧野フライス製作所の販売・サービス網の双方を有効活用することで、市場カバレージの拡大を図る。生産拠点と同様にニデックの海外拠点の財務・経理・総務・人事等の分野でのサポートが可能であり、販売・サービスに牧野フライス製作所の経営資源を集中させる。ニデックでは、様々な業種、業界にアクセスが可能であり、IT、OA、家電、産業、商業、車載、航空宇宙等の既存顧客への販売網を活用して牧野フライス製作所の販売機会が増加を図る。
  • 組織体制・資金調達:上高が2兆円を超えるニデックの資金調達力を活用することが可能となり、牧野フライス製作所の資金調達力の底上げに繋げる。また、巨額の資金を要する開発や生産拠点の展開等において、より容易な資金調達が実現可能になる。
所感

 ニデックは、ニデックと牧野フライス製作所が一体となることにより、大手工作機械メーカーが直面している厳しい競争環境を勝ち抜き、更には共に「世界屈指の総合工作機械メーカー」となることを目指す。本件M&Aの実現は、ニデックのグローバル競争力強化に資する取り組みであり、M&Aの実行実現性を含め今後の両社の動向が注目される。尚、ニデックは、上場会社の経営支配権を取得する買収における「株主意思の原則」や「透明性の原則」の確保を企図し、意向表明書の提出及び本プレスリリースの公表に先立ち、牧野フライス製作所との間で本件M&Aに関する協議の申入れ等は行っていない。

  • 挑戦度☆☆☆
  • 戦略度☆☆☆
  • 期待度☆☆☆

株式会社牧野フライス製作所(証券コード:6135)に対する公開買付けの開始予定に関するお知らせ

以上

株価算定・企業価値評価で全国対応の三澤公認会計士事務所

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