概要
日本ハム㈱(東証PRM2282)は、2024年5月17日、2027年3月期を最終年度とする3か年の中期経営計画「ニッポンハムグループ中期経営計画2026」を発表した。
2027年3月期の数値目標は、売上高13,800億円(2024年3月期実績13,034億円)、事業利益610億円(同449億円)、ROE7~8%(同5.5%)、とした。
施策
- 加工事業(商品ミックス改善):利益の最大化に向けた商品ポートフォリオの構築。コンシューマ、PB向け商品の収益性改善の継続と、高収益のブランド商品販売伸長によるブランド比率の向上。
- 加工事業(最適生産体制/低収益事業見直し):ハムソーセージ、デリ商品事業の最適生産体制(拠点再編)。水産/乳製品/エキス・一次加工事業内の低収益ライン見直し。ライン削減により製造経費を圧縮。
- 加工事業(ブランド強化(シャウエッセン)):若年購買層の拡大。ブランドエクステンションとプロモーション強化でブランド浸透を継続。海外での販路拡大。テストマーケティングを継続し、海外でのブランド認知度向上(24年4月シンガポールへの輸出認可取得)。生産性改善。高生産ラインへの投資を継続し、コスト競争力を向上。
- 食肉事業(営業横断):お肉をもっとおいしく食べてもらうために加工品販売強化。加工品販売スキルの向上に向け、加工事業本部人財を配置。DXによる加工/食肉のシステム連携・業務支援。
- 食肉事業(ブランド強化(桜姫)):サプライヤー起点から、顧客・生活者視点に立った商品開発。加工事業本部のマーケティング人財や社外人財を採用し、BtoCビジネスのマーケティングを強化(産地パック開発等)。社外共創で自社生産能力拡大し、桜姫の生産比率を向上。
- 食肉事業(最適生産体制):国内豚事業の再構築に向けて、社外共創を進展。生産・処理工場の再編効果最大化、販売戦略の見直し。
- 海外事業(グローバル強化(加工品事業拡大)):日本で培った加工技術を海外に(Taste of Japan)。北米は、新たな販路拡大に向け、商品開発機能を強化、製造拠点拡充も視野に、数量拡大に向けた生産体制を構築。アセアンは、社外との共創を深化させ、販売力を強化、将来の基盤強化へ、国内商品の輸出販売強化。
- 海外事業(商品ミックス改善/低収益事業の見直し):ブランドカテゴリー(グラスフェッド・グレインフェッド)の構成比UPによる利益の安定化。継続的な事業見直しによる利益安定化。
所感
同社は、本中計において、将来の成長に向け本質的な課題を明確にし、ビジネスモデルの変革に取り組む。具体的には、全社視点の戦略、グローバル視点・スピード感の不足、外部(顧客)視点の不足、マネジメント力・人財育成力、を本質的課題と捉え、構造改革に継続的に取り組み、収益力の高い事業への集中を進めると共に、成長戦略を通し、ブランド・知的財産等の育成・強化と共創を進め、収益力と成長力を高める。同社の今後の取り組みが注目される。
- 挑戦度☆☆
- 戦略度☆☆
- 期待度☆☆
以上
株価算定・企業価値評価で全国対応の三澤公認会計士事務所