概要
㈱ディジタルメディアプロフェッショナル(東証GRT3652)は、2024年6月25日、事業計画及び成長可能性に関する事項を発表した。
事業内容
- 精細な画像を描画するために必要なハードウエアIPおよびソフトウエアIP(合わせてグラ フィックスIPコア)を開発し、主にゲーム機器、自動車、モバイル通信機器、家電製品等に組み込まれる半導体向けのIPコアを、半導体メーカーや半導体が組み込まれた最終製品メーカー(ゲーム機器メー カー、モバイル通信機器メーカー等)に提供。
- 上記開発によって得られたグラフィックスIPコアを搭載したLSI製品をパチンコ機およびパチスロ機向けに提供。
- ディープラーニングなどの人工知能に必要なハードウエアIPおよびソフトウエアIPを開発し、顧客に提供。
強み
- アルゴリズム、ソフトウエア、ハードウエアを統合的に開発(ドメイン最適化)。AI処理をハードウエアを含めてドメインに最適化することが可能。
- ライセンス、製品、プロフェッショナルサービスによる柔軟な価値の提供、収益化モデル。
- 収益性の⾼い「IPコアライセンス」、スケール追求型の「プロフェッショナルサービス」、「製品事業」のバランスのとれた収益構造を構築。
中期経営計画
2025年3月期の数値目標は、売上高3,200百万円(2024年3月期実績3,016百万円)、営業利益350百万円(同328百万円)、とした。
リスク
- グラフィックス処理やAIの技術は進化の速度が非常に速く、同社が後れを取るリスクがある。また、研究開発が遅延したり頓挫するリスクがある。
- 同社収益は、同社製品を組み込んだ顧客のアミューズメント機器や車載機器などの出荷台数と一部連動するため、これら製品の販売が不振になった場合や法規制などによって出荷台数が減少した場合に減収となるリスクがある。
- 優秀な人材の確保が今後の成長の大前提だが、AIをはじめとした先端技術人材の確保は難易度を増している。人材確保がかなわなかった場合には、成長が阻害されるリスクがある。
所感
同社は、世界有数のGPU IPベンダーとして実績を誇るファブレス半導体ベンダーであり、近年は世界をリードする「AI Computing Company」となるべく、アルゴリズム・ソフトウエアからハードウエア、エッジからクラウドに亘るEnd to EndのAIサービスの提供により、顧客や社会の課題解決に貢献している。また、同社は、2014年に㈱レスター(東証PRM3156)、2019年にヤマハ発動機㈱(東証PRM7272)、2021年に米国Cambrian Inc.と資本業務提携し、ビジネスフィールドの強化拡大を進めている。技術力の強化と共に、同社の今後のアライアンス戦略が注目される。
- 挑戦度☆☆
- 戦略度☆☆
- 期待度☆☆
以上