概要
石塚硝子㈱(東証STD5204)は、2023年5月10日、金型等製造販売の日本機械金型㈱(2022年3月期売上高482百万円)の全株式を取得し子会社化すると発表した。
狙い
同社は、2030年度連結営業利益50億円の達成に向けて、既存事業の深化を図るとともに、周辺の関連事業について取り込みを図り、機能子会社を含めたグループ全体で採算性を重視した取り組みを推進している。日本機械金型は同社グループと親和性の高いガラス成形用金型・PETボトル成形用金型等を製造販売。日本機械金型が同社グループに加わることで、双方の知見を活用して一層の技術力の向上を図り、両社の更なる成長に繋げる。
所感
同社は、ガラスびん事業は消費者ニーズの変化や他素材容器との競合等により業界全体としての需要が減少し出荷量は漸減傾向にあると分析、岩倉・姫路の二工場体制から岩倉一工場体制への再編を進めている。ガラスびん事業は、生産効率及び品質の向上を図るとともに、ガラス成型技術・技能を追求することで意匠性を高め付加価値の向上を図る必要もある。日本機械金型の買収による垂直統合によって、今後の機動的な研究開発活動等に繋げられるかが鍵となる。
日本機械金型株式会社の株式の取得(子会社化)に関するお知らせ
以上
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