中本パックスが多層チューブフィルム製造販売のMICS化学㈱に対する公開買付けの開始を発表

概要

 中本パックス㈱(東証PRM7811)は、2023年10月17日、多層チューブフィルムの製造及び販売等を手掛けるMICS化学㈱(東証STD7899、2023年4月期純資産3,179百万円、総資産3,930百万円、売上高2,879百万円、営業利益117百万円)を完全子会社化することを目的とする一連の取引の一環として、MICS化学の普通株式を公開買付けにより取得することを決定したと発表した。

狙い
  • 同社の主力事業である食品関連の取引先や、ホームセンター、100円ショップ及びオンラインショップへのMICS化学の製品の拡販により、販売量の増加に伴うMICS化学の設備稼働率の向上による原価低減を見込み、価格競争力が高まることによる販売量のさらなる増加という好循環を生む。
  • 生分解性樹脂等を使用した環境対応製品の開発及びテーマを同社とMICS化学が共有することにより、これまで同社が取り組むことができなかった環境対応製品の開発案件を立ち上げる。
  • 同社とMICS化学がグループ会社として同じ経営方針のもとで新製品の開発・製造・販売に取り組むことにより、新製品の市場投入のタイミングを早期化する。
  • MICS化学を完全子会社化することにより、同社とMICS化学の情報管理基準が統一され、外部業者を利用して開発を行う場合における情報漏洩リスクを低減させることで、当該リスクを懸念する同社の顧客からの受注の増加が期待できるとともに、また、MICS化学の保有設備を同社の製品の製造に利用することにより、MICS化学における設備稼働率の向上も期待でき、製造改善ノウハウの共有による製造コストの削減及び生産効率の向上を図る。
  • 事業所の統廃合により、人材交流を通じた営業人員の相互レベルアップ、賃借物件に係る賃料の削減、原材料及び副材料の共同購入による原材料コストの削減を図る。
所感

 同社は、環境経営、製造原価低減、主要事業・製品の収益拡大を図ると共に、規模の拡大、将来必要な技術、商権、生産設備は自社努力だけに頼らずM&Aも活用して成長スピードを加速させる方針を打ち出している。本件M&Aは、同社バリューチェーン及びソリューションの強化拡大に資するものであり、同社の更なる飛躍が期待される。

  • 挑戦度☆☆
  • 戦略度☆☆
  • 期待度☆☆

MICS化学株式会社(証券コード 7899)との株式交換契約締結(簡易株式交換)及びMICS化学株式会社に対する公開買付けの開始に関するお知らせ

以上

株価算定・企業価値評価で全国対応の三澤公認会計士事務所

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