概要
㈱マルマエ(東証PRM6264)は、2025年3月4日、半導体スパッタリングターゲット用の超高純度アルミニウム製品、アルミ電解コンデンサー用の高純度アルミニウム製品、低圧鋳造鋳物製品、アルマイト製品、鍛造材等の製造・販売を手掛けるKMアルミニウム㈱(2024年3月期純資産4,765百万円、総資産8,844百万円、売上高8,588百万円、営業利益921百万円)の株式を取得し子会社化すると発表した。
狙い
KMアルミニウムの半導体用スパッタリングターゲットは、レガシー半導体製造にも多く使用されており、マルマエの半導体分野の戦略である消耗品の拡充とレガシー分野の補完の双方を両立することを目指す。
所感
マルマエは、現中期事業計画において、半導体製造装置用の消耗品を伸ばす戦略を掲げ、半導体・FPD等の製造装置に使用される真空チャンバーや電極等の真空部品の製造を行う精密部品事業を展開。現在は特に半導体分野に注力し、レガシー半導体製造装置部品においては、チェンジコントロールやコピーイグザクトリイ等の厳格な要件を満たす製品供給を実現し、従来ベンダーに依存していた市場への新たな選択肢としての地位確立を目指している。本件M&Aは、半導体製造装置用消耗品強化による受注安定化に資する取り組みであり、マルマエの更なる成長が期待される。
- 挑戦度☆☆
- 戦略度☆☆☆
- 期待度☆☆
KMアルミニウム株式会社の株式の取得(子会社化)に関するお知らせ
以上