概要
大同信号㈱(東証STD6743)は、2024年5月16日、2027年3月期を最終年度とする3か年の中期経営計画「PLAN2026(2024-2026)」を発表した。
2027年3月期の数値目標は、売上高230億円(2024年3月期実績207億円)、営業利益15億円(同12億円)、ROE5.5%(同2.4%)、とした。
施策
- 鉄道信号事業:地方路線の維持にも貢献できる省力化低コストの無線式列車制御システム。標準化に適合した製品への移行を見据えた新規製品。環境に配慮した製品ラインナップの形成。高速鉄道をはじめとした海外向けシステム案件へ参画。独自のフィールドベース製品の海外展開の基盤を構築。ビッグデータやAIを活用した予兆保全。メンテナンスまでのトータルサポート体制の構築。
- 産業機器事業:現行製品の更新需要をターゲットにした新規製品開発。「サステナブル経営」の需要を取り込める新規分野の製品開発。
所感
同社は、サステナブルな社会への貢献、労働人口減少に対応した省力化製品など、引き続きニーズをとらえた製品・サービスを提供するとともに、既存製品の枠を超え、異業種とのコラボレーション等による新規分野および、需要の拡大が見込まれる海外市場の開拓を進める。本中計では、既存製品の競争力維持とともに新規分野の製品および新規事業の芽を育てることを主体とした将来に向けた種まきを進める方針であり、同社の今後の更なる成長が期待される。
- 挑戦度☆☆
- 戦略度☆☆
- 期待度☆☆
以上
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