概要
ラクスル㈱(東証PRM4384)は、2023年8月10日、印鑑及びスタンプを中心としたEC通販事業等を手掛ける㈱AmidAホールディングス(東証GRT7671、2023年6月期純資産2,392百万円、総資産2,821百万円、売上高3,011百万円、営業利益443百万円)を完全子会社化することを目的とする一連の取引の一環として、AmidAホールディングスの普通株式を公開買付けにより取得することを決定したと発表した。
狙い
EC通販事業における顧客価値の向上及びクロスセルの推進:印鑑と印刷物(名刺・封筒・ノベルティなど)は顧客親和性が高くクロスセルの潜在性が見込めるものの、それぞれが競争優位性の高い価格・納期を実現するためには強固なサプライチェーンを構築する必要があり、単に販売を開始するだけでは顧客から選ばれるサービスになり得ないと考えられるところ、AmidAホールディングスが築いている印鑑のサプライチェーンと同社が築いている印刷物のサプライチェーンを合わせることにより、どちらのカテゴリでも競争優位性のあるECグループサイトを実現することができ、「色々な商品が安く、早く、一箇所で便利に手に入る」という顧客価値を創造するとともに、その結果としてクロスセルによる事業成長が期待できる。
両社グループが有するデータ及びノウハウの共有による集客力・収益性の向上:両社グループのECサイトで保有・蓄積しているトラフィック(ECサイトへの訪問数・閲覧数・流入経路等)を共有することで得られるより詳細なユーザー動向や特性を活用することで、集客力や顧客あたりの収益性の向上が期待できる。
所感
同社は、市場規模が大きい間接費(間接材、間接サービス)市場の各産業を統合バーティカルプラットフォームで変革する方針を掲げ、各産業の隣接領域やフラグメントな供給側構造及びEC化の進展余地を有した市場での事業構築に注力している。本件M&Aによって、印鑑と印刷物等のクロスセルが見込め、事業規模拡大を通じて同社の更なる飛躍が期待される。
株式会社AmidAホールディングス株式(証券コード:7671)に対する公開買付けの開始に関するお知らせ
以上
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