シンプレクス・ホールディングスが中期経営計画2027(2025年3月期-2027年3月期)を発表

概要

 シンプレクス・ホールディングス㈱(東証PRM4373)は、2023年10月26日、2027年3月期を最終年度とする3か年の中期経営計画2027(2025年3月期-2027年3月期)を発表した。

 2027年3月期の数値目標は、売上高600億円(2023年3月期実績349億円)、営業利益150億円(同74億円)、ROE17.0%(同13.7%)、とした。

施策
  • 戦略/DXコンサルティング:中計最大の注力エリア。領域深耕の司令塔、領域拡大の先兵隊。ブティックコンサルファーム買収等のインオーガニック成長を織り込む。
  • 非金融ソリューション(保険):大手ネット保険グループの脱レガシープロジェクトの完遂。生損保ソリューション「xInsurance」のライブラリ化(Simplex Library)。大型生損保における同社レピュテーションの向上。
  • 非金融ソリューション(エンタープライズDX):Xspear Consulting㈱とのシナジー最大化。UI/UX、クラウド、web3等のコア技術を活かした案件獲得。ノウハウを有する会社への出資・協業によるERPパッケージの共創。
  • 金融ソリューション(キャピタルマーケット):高度なBiz×Techが求められる環境での人材育成とコア技術の獲得。金融の中でも高度な金融工学と業務理解が求められる領域。ローレイテンシー、大規模クラウド、AI等の先端技術のアーリーアダプター。
  • 金融ソリューション(金融リテール):SBI証券におけるJVスキームの圧倒的な成功。内製志向の金融機関の開拓および深耕。
所感

 同社は、本中計において、戦略/DXコンサルティングを中核に据え、システムインテグレーション、運用サービス、を順調に拡大させる。ビジネスとテクノロジー双方に精通するハイブリッド人材の獲得・育成に注力し、採用チームの増強、働きがいのあるカルチャー醸成と制度整備を進める。同社の今後の取り組みが注目される。

  • 挑戦度☆☆☆
  • 戦略度☆☆
  • 期待度☆☆☆

長期成長戦略「Vision1000」および「中期経営計画 2027」策定に関するお知らせ

以上

株価算定・企業価値評価で全国対応の三澤公認会計士事務所

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