概要
㈱千趣会(東証PRM)は、2023年11月14日、中期経営計画の数値目標の取り下げを発表した。
背景
外出機会の増加による消費行動の変化や物価上昇による節約志向の高まりを背景として通信販売市場が伸び悩む厳しい状況が継続する中、同社においては、7~9月におけるカタログ配布部数減による受注減の影響が予想以上に大きかったこと等により、ベースとなる実効会員数(12ヶ月以内にご購入いただいた方)が減少した。10月以降は主力の秋冬号カタログの発刊もあり、デジタルマーケティング施策も強化するものの、実効会員数の減少による受注減の影響が大きく、通期の売上高は前回予想を下回る見込みとなった。また、受注減及び受注減影響による在庫処分バーゲン販売の増もあり、売上総利益額が減少した結果、通期の業績予想は、連結営業損失62億円、連結経常損失62億円と前回予想を大きく下回り、親会社株主に帰属する当期純損益については、投資有価証券の売却益はあるものの、56億円の損失となる見込み。2025年度を最終年度とする中期経営計画については、中期経営計画策定時における前提条件との大きな乖離が生じており、計画数値の達成が困難であると判断したことから、2025年度の数値目標である売上高900億円、営業利益40億円については、取り下げる。
通期業績予想の修正、中期経営計画の数値目標の取り下げ及び役員報酬の減額に関するお知らせ
以上
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