概要
㈱リーガルコーポレーション(東証STD7938)は、2023年5月19日、2026年3月期を最終年度とする3か年の中期経営計画(2023年度~2025年度)を発表した。
2026年3月期の数値目標は、売上高260億円(2023年3月期実績225億円)、営業利益率5.0%(同1.3%)、とした。
施策
- 顧客戦略:徹底した顧客理解を基にしたペルソナ設定で、顧客の共感を創り続ける。
- ブランド戦略:顧客から見えているブランド価値の変化を的確に捉え、変化し続ける顧客のインサイトを理解して新たなペルソナを設定し、ブランド・カテゴリ・商品のレベルで戦略を展開する。
- リアル・EC戦略:EC店舗の意義・役割は、顧客接点の拡大・拡張・多様化などのマーケットを拡げること。リアル店舗の補完的位置づけから、リアルとの融合が主眼。リアル店舗の意義・役割を明確にし、「感動」という顧客経験価値をもたらす。
- 新規事業戦略:デジタルを軸とした事業再編で最適な事業バランスを実現し、新たな事業創出に挑戦する。海外子会社を販売拠点として活用し、新たな海外事業の機会を拡大する。
所感
同社は、コロナ禍前から足元に至るまでの業績の振り返りとして、顧客のライフスタイル・ワークスタイル変化への対応に遅れ、顧客接点のデジタル化に遅れ顧客の行動変容に対応できていない、調達(生産)と販売のシステム連携が弱く需要の変動に対応できていない、と総括。本中期経営計画では、顧客経験価値の変化に柔軟に対応できるデータ統合基盤の構築を目指す。また、現状赤字の卸売事業比率を縮小させ、小売事業比率を拡大させることで、利益構造の転換を図る。同社の今後の挑戦が注目される。
以上
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