概要
㈱サンマルクホールディングス(東証PRM3395)は、2024年10月4日、飲食店の経営、企画等を手掛けるジーホールディングス㈱(2024年7月期純資産5,696百万円、総資産10,167百万円、売上高9,223百万円、営業利益1,227百万円)の株式を取得し子会社化すると発表した。
狙い
ジーホールディングスは、飲食店の企画、経営を行う㈱ゴリップ及び㈱OHANAを子会社としており、これらの子会社を通じて、牛カツ定食業態の「京都勝牛」、カフェ業態の「NICK STOCK」等の飲食ブランドを擁し、各ブランド合わせて、直営店舗74店舗(すべて国内店舗)、FC店舗43店舗(国内22店舗、海外21店舗)の他、他社FC店舗2店舗(2024年7月末時点)を運営している。サンマルクホールディングスは、ジーホールディングスを買収することで、インバウンド観光客の取込みや海外進出の強化を見込むとともに、サンマルクホールディングスが保有する商業施設等の物件情報や出店ノウハウの活用、DX支援及び物流網の共有により、ジーホールディングスにおけるコストダウンの実現といったシナジー効果を見込む。
所感
サンマルクホールディングスは、「ベーカリーレストランサンマルク」、「サンマルクカフェ」、「鎌倉パスタ」を中心とした外食事業を、国内で743店舗(2024年6月末時点)展開しており、サンマルクホールディングスが培ってきたチェーン展開ノウハウを活用し、新たな業態を開発・育成していくことでグループ力の強化と企業価値の向上を図ることを経営課題のひとつとしている。中期経営計画期間においては、「サンマルクカフェ」、「鎌倉パスタ」に続く成長の第3のブランド確立のための投資を進めており、M&Aにおいては、継続的に高い水準が維持されると想定されるインバウンド観光客の取り込みや、海外進出の本格化を企図した和食業態の獲得を目指している。本件M&Aは、サンマルクホールディングスのフォーマット獲得に資する戦略的M&Aであり、サンマルクホールディングスの更なる飛躍が期待される。
- 挑戦度☆☆☆
- 戦略度☆☆☆
- 期待度☆☆☆
以上