概要
ギークス㈱(東証STD7060)は、2023年11月10日、中期経営計画の数値目標の取り下げを発表した。
背景
2024年3月期の通期連結業績予想について、G2 Studios事業における売上高の大幅な減少と、IT人材事業(海外)の売上高の減少によって、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益について当初予想を大幅に下回る見込みとなった。G2 Studios事業において、モバイルゲーム市場の巣篭もり需要が終了し、市場全体の伸び率が縮小傾向にある中で、下半期についても一部タイトルにおいて運用終了計画があることと、受注予定案件のプロジェクトスタートの遅れが重なったことが業績に大きく影響した。これらの売上高減少の影響を挽回するべく、新たな新規開発案件についても営業活動に励んだが、パブリッシャー各社において新規開発案件の発注を慎重に検討する動きもあり、当初想定スケジュールでの受注には至らなかった。また、IT人材事業(海外)においても、MSP案件(顧客の人材調達から管理までの一連のプロセスの包括的管理システムを提供する事業案件)の受注について、1四半期相当期間の遅れが生じたことで売上高が減少した。主幹事業であるIT人材事業(国内)については概ね想定通りで推移する見込みであるが、グループ全体の売上高および利益の減少の影響が大きく業績を修正する。現状において、売上高は当初計画から想定内の進捗ではあるが、EBITDAについては最終年度の目標達成が難しい状況である。計画を再検証する必要があると判断し、中期経営計画「G100」を取り下げる。
業績予想及び配当予想の修正、中期経営計画「G100」取り下げに関するお知らせ
以上
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