カラダノートが事業計画及び成長可能性に関する事項(2023年10月)を発表

概要

 ㈱カラダノート(東証GRT4014)は、2023年10月31日、事業計画及び成長可能性に関する事項を発表した。

事業内容

 家族サポート事業(各種アプリケーションの提供をはじめとした家族の暮らしを支えるサービスを提供、家族生活環境の安心を支援)、ライフイベントマーケティング事業(ユーザーへの適切なタイミングでレコメンド・サービス提案を行い、企業やサービスとのマッチングを支援、 DB利活用により便利を提供)、家族パートナーシップ事業(家族生活周辺産業にてサービスを展開する事業会社に向けたDX推進を支援、DXでライフイベントを支援)。

強み
  • ヘルスケアプロダクトの開発力と提供実績:出産前後での圧倒的な接触率をもとに顧客との関係性を構築。長年のPHR(Personal Health Record)での事業実績をもとに個人向けヘルスケア領域での事業化が実現可能。
  • ライフイベントを起点とした生活者への提案力:ライフイベントマーケティングによるマッチング事業を収益基盤に上場を実現。コールセンターとFP人員も内製化し、クロージングまで実現する事業モデルに拡大。
  • 大手企業とのライフイベントDXにおけるPoC(Proof of Concept)実績:受託でのPoCだけでなく、JV/共同事業も視野に入れた業務提携を展開。一貫した社会課題解決型事業の認知によりインバウンドでも案件を獲得。
中期経営計画

 2027年7月期の数値目標は、売上高5,000百万円(2023年7月期実績2,056百万円)、営業利益1,500百万円(同▲137百万円)、とした。

リスク
  • 画期的なサービスを展開する競合他社の出現、その他の競合等の結果、同社の売上高が低下する可能性があるほか、サービス価格の低下や利用者獲得のための広告宣伝費等の費用の増加を余儀なくされる可能性。
  • 技術革新や顧客ニーズの変化に適時に対応できない場合、又は、変化への対応のためにシステム投資や人件費等多くの費用を要する場合。
  • 日本における出生数は減少傾向にあり、今後さらに出生数の減少が加速することにより、自社メディア又は外部広告からのユーザー集客数の減少が発生し、業績に影響を及ぼす可能性。
  • 新型コロナウィルス感染症の拡大と収束が繰り返され、経済活動の停滞などが発生する可能性。
  • 新規に参入した事業の市場の拡大スピードや成長規模によっては、当初想定していた成果を上げることができないことがあり、事業の停止、撤退等を余儀なくされ、当該事業用資産の処分や償却により損失が生じる可能性。
  • 新規獲得では広告宣伝活動の影響を受ける部分もあるため、同社の想定通りユーザー数が増加しない可能性。
  • 特定のクライアントへの販売に対する割合が高く、2023年7月期の売上高における割合として、ヘアケア・衛生用品商材を扱っている㈱SARUCREW50%、保険を扱っている㈱FPパートナー6%となっている。
  • 「個人情報の保護に関する法律」や「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」など各種法規制に対しての必要な措置が求められている。今後新たな法令の改正により、同社の行う事業が規制の対象となった場合、業績に影響を及ぼす可能性。
  • 事業を通して各種の個人情報並びにユーザーに関する情報を保有している。外部からの不正アクセスや社内管理体制の瑕疵等により個人情報が外部に流出した場合、社会的信用の失墜により、事業及び経営成績に影響を及ぼす可能性。
  • 主に個人を対象とした事業を展開していることから、何らかの風評被害によりブランドイメージが毀損され、その後の利用や取引に影響が出た場合、業績にも影響がある可能性。
所感

 同社は、見込み顧客として提携先企業に消費者を紹介する送客型モデルから、自社で成約まで追いかける自社展開型モデルへの切り替えを進めており、2024年度には送客型と自社展開型の比率が逆転する見込み。自前のソリューションを強化し、収益力を高めることで、同社の更なる成長が期待される。

  • 挑戦度☆☆
  • 戦略度☆☆
  • 期待度☆☆

FY2024中期経営計画-事業計画及び成長可能性に関する事項-

以上

株価算定・企業価値評価で全国対応の三澤公認会計士事務所

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