Jストリームが事業計画及び成長可能性に関する事項(2025年6月)を発表

概要

 ㈱Jストリーム(東証GRT4308)は、2025年6月2日、事業計画及び成長可能性に関する事項を発表した。

事業内容
  • 顧客企業(一般企業、メディア系企業)が動画をエンドユーザーに対して配信する際の動画配信プラットフォームの提供やライブ配信の実施、動画そのものやその配信場所となるウェブサイト制作等のサービスを展開。
  • 顧客企業は、Jストリームのサービスを利用することで、自社で動画専用サーバの保有などを行わずに映像を視聴させたい相手に確実に届けることができる。
  • 顧客企業は、撮影現場対応やウェブサイト構築、映像制作など、Jストリームの制作サービスと組み合わせて利用することで、案件管理の労力を抑えつつ、意図した効果を上げることができる。
強み
  • 主要サービスを支える自社構築のネットワーク配信基盤:1997年の設立以来、大株主を含む各パートナー企業、団体との協力関係の下で構築した最短経路のネットワーク網で、高品質・安定的なコンテンツ配信を実現している。
  • 動画のすべてに応える一貫体制:動画に関するあらゆるソリューションをワンストップで提供できる日本でも数少ない動画配信のエキスパート。
中期経営計画

 2026年3月期の数値予想は、売上高12,136百万円(2025年3月期実績11,800百万円)、営業利益933百万円(同916百万円)、とした。

リスク
  • 市場の成長に関するリスク:(医薬市場)Web講演会売上比率の上昇に伴う依存度の上昇。製薬メーカーをめぐる事業環境の変化に伴う製薬マーケティング予算の縮小。(EVC市場)コロナ流行を契機にWeb系にシフトした情報発信のリアル回帰。(OTT市場)ネットコンテンツ配信利用の伸び悩み。
  • 競合に関するリスク:競争企業によるシェア拡大。(EVC市場)大規模配信ネットワークを保有しないが低価格な動画配信PFを提供する競合による逸失。(OTT市場)TV局出資を受ける企業による案件受注。
  • 同社に内在するリスク:(医薬市場)サービス開発の遅延。(EVC市場)動画配信プラットフォーム機能の開発リスク。(OTT市場)大規模配信、超低遅延や広告連動関連機能の開発リスク。
M&Aニーズ
  • 動画DX SaaS
  • 製薬デジタルマーケの上流工程機能
  • 動画配信アプリ開発企業
所感

 Jストリームは、「最先端の動画ソリューションを提供し、企業活動の支援を通じて社会の発展に貢献する」ことを経営方針として掲げ、顧客の課題解決に向けてグループソリューションを結集し、動画活用を牽引する「The Streaming DX Company」を目指す。事業戦略として、データサイエンスとAI技術を駆使して、顧客への提供価値最大化を図るほか、動画DX SaaSに関する新領域や既存事業の延長に資するM&Aに取り組む方針を掲げる。同社の今後の成長が期待される。

  • 挑戦度☆☆
  • 戦略度☆☆☆
  • 期待度☆☆☆

事業計画及び成長可能性に関する事項

以上

株価算定・企業価値評価で全国対応の三澤公認会計士事務所

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