概要
㈱ミラタップ(東証GRT3187、2025年9月期純資産2,903百万円、総資産8,790百万円、売上高16,746百万円、営業利益▲282百万円)と、DCMホールディングス㈱(東証PRM3050、2025年2月期純資産264,299百万円、総資産647,936百万円、売上高544,602百万円、営業利益33,230百万円)の両社が、業務提携したと仮定した場合に想定される具体的な提携効果について検討する。
ミラタップの事業内容
- 住設・建材EC事業:設計事務所・ゼネコン・工務店といった建築のプロと、施主である一般消費者に対し、 購入者の属性にかかわらず誰でも同一条件同一価格で購入できる「ワンプライス」で住宅設備機器や建築資材をEC販売。 また、ショールームを東京、大阪、仙台、名古屋、京都、福岡の6拠点、無人ショールーム(スマートショールーム®)を札幌、横浜の2拠点に開設。
- 住宅事業:建売住宅事業、注文住宅事業、リノベーション事業及びデザイン性の高い住宅設計を可能とする サービス事業を展開。 デザイン性の高い住宅を実現するために開発した独自の「デザインコード」を加盟工務店に提供する 「ASOLIE」や、家づくりを希望する方と専門家をつなぐプラットフォーム「SUVACO」の運営等。
DCMホールディングスの事業内容
- ホームセンター事業:グループ会社のDCM㈱が全国39都道府県でホームセンターを展開。㈱エンチョーが静岡県・愛知県等を中心にホームセンター等を展開。ホダカ㈱がプロユースに対応した工具・金物・作業用品の専門店を展開。DCMニコット㈱が小商圏型ホームコンビニを展開。トータル店舗数は845店舗。
- エクスプライス事業:家電を中心とした幅広い商品をECサイトで販売。注文前の購入相談、即日出荷、お届け時の設置・工事サービス、アフターフォロー等。プライベートブランド「MAXZEN」展開。
想定される提携効果
- 流通・販売チャネルの拡大:ミラタップの商品(デザイン性の高い住宅設備・建材)を、DCMホールディングスの全国のホームセンター店舗ネットワーク(多店舗・ネット販売含む) を通じて販売。特に、DIY・リフォームユーザー層に対して、ミラタップの高付加価値製品の認知・購入機会が増加。
- 仕入・調達面での協力:共同仕入れや物流効率化によるコストダウンや収益率改善。
- オムニチャネル戦略の強化:DCMホールディングスの実店舗(店頭での体験・展示機会)+EC販売モデルと、ミラタップのEC主体モデルとの融合により、デジタルとリアルの融合した販売戦略が加速。
所感
ミラタップとDCMホールディングスの提携は、ミラタップの「デザイン性・専門性」とDCMホールディングスの「広範な販売ネットワーク」の相乗効果を狙った意欲的な取り組みとなる。両社に共通する顧客価値(住まいの快適さ・改善ニーズ)を中心に据え、ミラタップが住宅資材のニッチで高付加価値な領域を担い、DCMホールディングスが生活・DIY領域を広くカバーすることで、他社との圧倒的差別化を図る。また、将来的には、住宅改善・リフォームの総合ソリューション提供へと進化することも視野に入れる。両社の今後の取り組みとアライアンス施策が大いに注目される。
以上