ジェイテックコーポレーションが中期経営計画(2025年6月期~2027年6月期)を発表

概要

 ㈱ジェイテックコーポレーション(東証PRM3446)は、2024年8月9日、2027年6月期を最終年度とする3か年の中期経営計画(2025年6月期~2027年6月期)を発表した。

 2027年6月期の数値目標は、売上高4,500百万円(2024年6月期実績2,010百万円)、営業利益963百万円(同285百万円)、とした。

施策
  • 放射光施設関連:エネルギーや半導体といった市場規模の大きな分野の最先端研究が契機となり、各国で放射光施設や自由電子レーザー施設の新規設置あるいはアップグレードの計画、実行が盛んになっている。各々の施設がそれぞれの光源の特徴を活かした多種多様なミラーの設計を行っており、良好な市場環境の中、受注に向けた検討を進める。
  • 自動細胞培養装置関連:自動細胞培養装置による省人化、無人での連続運転化を目指す。昨今の長時間労働是正による労働環境改善、労働人口の低下が全ての業界の重要課題となっており、その解決策の一つと位置付ける。また、東京医科歯科大学が、iPS細胞由来のヒト腸管オルガノイド(HIO)の生成に成功したことや、公益財団法人神戸医療産業都市推進機構等と進めている脳梗塞治療に寄与する幹細胞分離機器(医療機器)の共同開発も計画通り進展したことを受けて、拡販が期待できる。
  • 子会社関連:電子科学㈱においては、主力製品である昇温脱離分析装置(TDS)の需要が現在の半導体や液晶・カラーフィルター企業向けのみならず、鉄鋼、電機、自動車、水晶振動子等の様々な産業分野にも拡大。既存製品の性能をブラッシュアップした製品の企画に注力し、新規顧客の開拓を進める。
  • 次世代加工研磨装置関連:機器開発関連事業おいて、各種半導体材料等の表面加工技術の高度化と実用化を図るとともに、国内外への販路拡大や大手企業やベンチャー企業とのコラボレーションを進め、製品展開を推進する。具体的には、新規重点事業分野として掲げる、各半導体材料を主たる対象としたナノ表面加工技術(触媒基準エッチング法(CARE)、プラズマ援用研磨法(PAP)、プラズマ化学気相化加工法(PCVM))を用いた加工プロセスの開発とその装置化、商品化を推進する。特に、EV市場拡大のキーとなるパワーデバイス、ポスト5Gの次世代通信技術等に必要となる水晶デバイスやSAWデバイスに用いられるウェハの高精度表面創成技術として強化する。
  • 医療機器関連:医療機器の開発において、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)からの競争的資金を受け、公益財団法人神戸医療産業都市推進機構などと進めている、脳梗塞治療に寄与する幹細胞分離機器(医療機器)の共同開発も計画通り成果を上げ、そのベースとなる単核球分離装置「MK-1000」を商品化した。同装置は脳梗塞治療のみならず、認知症治療等幅広い用途への展開を期待しており、今後、さらに市場ニーズ等の情報を収集し、装置・システムならびに消耗品の販売ビジネスや新規支援ビジネス等の事業展開を図る。
  • 半導体・宇宙関連光学部品:オプティカル事業における各種Ⅹ線ミラー(光学素子)は、従来技術では不可能であった表面形状の超高精度化を実現することができ、さまざまな産業分野においてビジネスを展開するための技術的ポテンシャルを有している。同社が大阪大学との共同研究で開発を進めてきたナノ加工技術(EEM、プラズマCVM、CARE)とナノ計測技術(RADSI、MSI)が精度的に十分活用できるレベルにある。オプティカル事業の展開によって蓄積された光学素子に関連する知見と技術を活かし、半導体産業などでの利用が見込まれる光学素子製品を中心として、ミラー製品の需要に左右されない新たな事業の柱を構築する。
所感

 同社は、「科学技術イノベーションの創出に貢献する製品開発を推進する」ことを経営方針に掲げ、本中期経営計画期間中、既存事業の安定成長と新規事業の展開を軸に売上高を倍増させる。新規事業では、次世代加工技術や医療機器分野において同社の技術力が活かされ、EV市場や次世代通信技術といった将来性のある市場での活躍が期待される。特に、ナノ表面加工技術の実用化や医療機器の共同開発プロジェクトが進展しており、同社の成長戦略が着実に進行していることが窺える。同社は、技術的優位性を活かして新たな市場に挑戦する方針であり、中長期成長戦略の一つとして掲げるM&Aやパートナーシップを通じた成長機会の拡大にも注目が集まる。今後の同社のさらなる成長が期待される。

  • 挑戦度☆☆☆
  • 戦略度☆☆☆
  • 期待度☆☆☆

中期経営計画策定に関するお知らせ

以上

株価算定・企業価値評価で全国対応の三澤公認会計士事務所

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