アルコニックスが中期経営計画2023(2024年3月期~2026年3月期)を発表

概要

 アルコニックス㈱(東証PRM3036)は、2023年5月26日、2026年3月期を最終年度とする3か年の中期経営計画(2024年3月期~2026年3月期)を発表した。

 2026年3月期の数値目標は、売上高2,230億円(2023年3月期実績1,783億円)、営業利益122億円(同83億円)、ROIC6.3%(同4.6%)、ROE12.0%(同10.5%)、とした。

施策
  • ROICの向上:外部環境と内部課題の分析を踏まえた、本業の価値創造能力の抜本的強化(EBITDA増大)を目指す。低採算事業の構造改革を進める。非稼働資産・非営業資産の流動化(政策保有株式の売却など)により負債を減額する。価値創造能力を担う「人財」の投資を強化し、一人当たりEBITDAを増強する。
  • ROEの向上:成長戦略の実行(注力3分野(自動車、半導体、電子材料・電子部品)への更なる投資)。株主還元の充実(DOE3%目標の達成)。
  • 営業利益:売上高の増加、原価率の低減。成長のための投資・M&A、新商材・新製品の開発、グループ顧客リストの積極的な共有と活用、グループ連携・協業による効率化。
  • 資本効率:運転資本回転率の改善、現金及び現金同等物の圧縮。CMSを通した現金のグループ一括管理、低採算事業の構造改革、在庫保有高の最適化。
  • 企業価値向上のための積極的な成長投資:新規M&A、CVC(新商材・新製品・新サービスの発掘)、グループ会社の設備投資、脱炭素・資源循環といった環境親和型ビジネスへの投資、人的資本への積極的投資。
所感

 同社は、商社機能と製造業を融合する総合企業を目指し、既存事業における営業収益力を強化、投資案件を再構築、インフラ整備及び内部統制を充実・強化する。M&Aは金属加工に関わる製造会社をターゲットとし、対応可能領域の補完・拡張を図る。また、CVCを活用し、新しい素材や技術に対して投資を行っていく。商社と製造業を融合した同社独自のキャピタル・アロケーションによって、同社の更なる成長が期待される。

中期経営計画策定のお知らせ

以上

株価算定・企業価値評価で全国対応の三澤公認会計士事務所

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