概要
共栄セキュリティーサービス㈱(東証STD7058)は、2023年10月2日、警備、人材派遣を手掛ける東神産業㈱(2022年9月期純資産32百万円、総資産385百万円、売上高630百万円、営業利益▲4百万円)の株式を取得し子会社化すると発表した。
狙い
東神産業は、神奈川県に本社を構え、施設警備業務や交通誘導警備業務の人的警備事業、及び人材派遣事業等を展開している。同社は、東神産業を買収することで、人員数とエリア補完体制及び人材派遣事業によるサービスを拡充し、規模を活かした料金改定の実現、スケールメリットによる利益創出に取り組む。
所感
同社は、2022年4月に日本セキュリティサービス㈱ を完全子会社化、2022年8月に㈱ダイトーセキュリティーを完全子会社化、2023年2月に合建警備保障㈱を完全子会社化するなど、M&Aによる規模拡大を推進している。買収ターゲットは、国内全域の警備事業及びビルメンテナンス事業などの周辺事業。買収の狙いは、スケールメリットによる利益創出、各地域において10%程度のシェア獲得を目指しプライスリーダーとなる、警備料金の改善、社員待遇の向上等。本件M&Aは、同社事業の規模拡大に資するものであり、価格交渉力向上やコストシナジー等を通じて、同社の更なる成長が期待される。
- 挑戦度☆
- 戦略度☆☆
- 期待度☆☆
以上
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