概要
㈱GENDA(東証GRT9166)は、2025年3月24日、事業計画及び成長可能性に関する事項を発表した。
事業内容
- エンタメ・プラットフォーム事業:アミューズメント施設の開発・運営、エンターテイメントとしての飲食の提供。
- エンタメ・コンテンツ事業:IP、キャラクター商品の企画・販売、アニメの制作や出版を含むIP関連事業。
強み
- 世界一のエンターテイメント企業を目指すGENDAの成長戦略を支える3つの領域、エンターテイメント企業経営、M&Aファイナンス、テクノロジー、のプロフェッショナル人材。
- 過去のロールアップM&Aにより、ゲームセンターのPMIノウハウを蓄積。
中期経営計画
2026年1月期の数値予想は、売上高1,570億円(2025年1月期実績1,117億円)、償却前営業利益220億円(同142億円)、とした。
リスク
- M&A等に関するリスク:GENDAは、主にエンターテイメント事業を行う国内外の企業を対象としたM&Aや業務提携により、既存事業の強化及び新規事業への参入の効率化を図っている。M&Aによって買収した企業や業務提携先の企業に対し、GENDAが保有する経営知見を活用し、事業面でのシナジー効果の創出を行っているが、GENDAの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性がある。
- エンターテイメント業界の低迷による業績悪化のリスク:GENDAの収益は、エンターテイメント業界において事業を運営する連結子会社に依存している。日本のエンターテイメント業界の市場規模は、日本アニメの人気に伴う追い風が吹いているものの、余暇市場の多様化、家庭用ゲーム、ソーシャルゲームの拡大や、少子化の更なる進行等により子会社業績が悪化する可能性がある。
- 消費税率引き上げのリスク:消費税率の引き上げが生じた際には、税込価格上昇による原価への影響及びGENDAの売上に対する消費税の支払額の上昇による事業利益への影響が発生する。
- その他偶発的リスク:GENDAが事業を展開する地域において、大地震や豪雨、新型コロナウイルスなどの感染症の大流行等の自然災害、または大惨事、社会・政治的な事件もしくは動乱が発生した場合、本社機能の停止、店舗の損壊や営業停止等の悪影響をもたらし得ることから、GENDAの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性がある。なお、現在も世界中で感染拡大が続く新型コロナウイルス感染症のような新種の疫病発生に伴い、各地方自治体からの外出自粛要請等により、アミューズメント施設への来店客の減少や営業時間の短縮、臨時休業等の措置の結果、GENDAが運営する店舗の営業活動に影響が出ることがある。
M&Aニーズ
- 経営効率化余地の大きい中小事業者が多く存在するアミューズメント施設運営業界でのロールアップM&A。
- GENDAのエンタメ経済圏を創出するうえでシナジーを発現する事業のM&A。
所感
GENDAは、「2040年世界一のエンタメ企業に」をビジョンとして掲げ、ゲームセンターやカラオケ施設の運営を中核としながら、関連するエンターテインメント事業を幅広く展開。GENDAは、アニメ等のIPコンテンツをエンタメのプラットフォームを通じてファンへ届けるビジネスモデルを意識、プラットフォームを成長ドライバーの中心に据えつつ、中長期的にはIPコンテンツ領域への進出を加速させる。エンターテインメント領域での積極的なM&Aを通じて、GENDAの今後の更なる成長が期待される。
- 挑戦度☆☆
- 戦略度☆☆☆
- 期待度☆☆☆
以上