味の素が米国遺伝子治療薬CDMOのForge Biologics Holdings, LLCの持分取得(子会社化)を発表

概要

 味の素㈱(東証PRM2802)は、2023年11月13日、遺伝子治療薬CDMO(Contract Development & Manufacturing Organization)、遺伝子治療薬の開発を手掛けるForge Biologics Holdings, LLC(2022年12月期純資産163,951千米ドル、総資産222,391千米ドル、売上高29,982千米ドル、営業利益▲42,482千米ドル)の持分を取得し子会社化すると発表した。

狙い

 Forgeは、遺伝子治療薬製造バリューチェーン上の2つの要所であるAAV(アデノ随伴ウイルス)製造とプラスミドDNAの製造能力を有する遺伝子治療薬CDMOであり、臨床試験実績のある独自細胞株(イグニッションセル™)と特許化された独自差別化技術(pEMBR™ヘルパープラスミド)による高純度・高収率のAAVベクター生産技術を有しており、多数のバイオテック企業の初期臨床向けにGMP(Good Manufacturing Practice)生産を行っているまた、Forgeは希少疾患の中でも患者数の多い疾患に対応し商業生産が可能な世界最大規模の製造技術・設備を有しており、既存の設備に加え、今後も更なる事業拡大に対応できるよう、Forgeの製造施設内に拡張可能なスペースを有している。同社は、Forgeを買収することで、一気通貫型の遺伝子治療薬製造ケイパビリティを新たに獲得し、プラスミドDNAの製造実績が豊富な同社グループの味の素アルテアからプラスミドDNAを供給するサプライチェーンの最適化や、同社の特許技術に基づく最適化培地の開発・提供による生産性や品質の向上を含め、アミノサイエンス®を活かした同社独自の技術を融合させること、さらに、Forgeの遺伝子治療薬製造ノウハウの展開による細胞治療領域への参入など、強固な先端医療分野のプラットフォームの構築を目指す。

所感

 同社ヘルスケア事業は、メディカルフード、再生医療用培地、高機能性抗体、核酸医薬を戦略事業と捉え、再生医療分野やメディカルフード事業分野等への積極投資を行っていく方針を打ち出している。2013年に買収した米国バイオ医薬品の開発製造受託会社Althea Technologies,Inc.(現、味の素アルテア)とのシナジー含め、同社の今後の取り組みが注目される。

  • 挑戦度☆☆
  • 戦略度☆☆☆
  • 期待度☆☆☆

米国 Forge Biologics Holdings 社の全持分取得(連結子会社化)に関するお知らせ

以上

株価算定・企業価値評価で全国対応の三澤公認会計士事務所

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