概要
㈱メドレー(東証PRM4480)は、2024年9月30日、医療分野におけるパッケージシステム開発・導入・運用、病院・生活者間におけるエンゲージメント支援等を手掛ける㈱オフショア(2024年3月期純資産1,503百万円、総資産2,564百万円、売上高1,040百万円、営業利益277百万円)の株式を取得し子会社化すると発表した。
狙い
オフショアは2001年に設立され、20年以上にわたり医療機関の課題解決や業務改革において、有床病院・診療所向けの予約システム「@link」及び患者向けサービス統合管理アプリ「アットリンクアプリ」等を展開している。オフショアの「@link」は、集患から出産後(卒院後)までの一連のプロセスを統合管理することができ、産科婦人科の予約システム領域においてトップシェアを誇る。さらに、患者向けアプリ「アットリンクアプリ」は、全国妊産婦の約30%に利用されている。メドレーは、オフショアを買収することで、メドレーの電子カルテ「MALL」及び「CLINICSカルテ」とのクロスセル、総合医療アプリ「CLINICS」や女性向け体調管理アプリ「Lalune」とのオンライン診療連携を通じてシナジー創出を図る。
所感
メドレーは「医療ヘルスケアの未来をつくる」というミッションを掲げ、インターネット等の技術を活用して医療ヘルスケア領域のデジタルトランスフォーメーションを推進し、患者と医療従事者の双方にとって納得できる医療を実現することを目指している。医療福祉を提供する側の「働くこと」を全面的に支える人材プラットフォーム事業と、医療機関の業務効率の改善や患者の医療アクセスの向上等を実現するための医療プラットフォーム事業を展開している。本件M&Aは、メドレーの医療プラットフォームの提供価値の拡大に資する取り組みであり、同社の更なる成長が期待される。
- 挑戦度☆☆
- 戦略度☆☆
- 期待度☆☆
以上