概要
コニシ㈱(東証PRM4956)は、2023年5月26日、2026年3月期を最終年度とする3か年の中期経営計画(2024年3月期~2026年3月期)を発表した。
2026年3月期の数値目標は、売上高1,408億円(2023年3月期実績1,233億円)、営業利益97億円(同74億円)、ROE8.0%(同7.2%)、とした。
施策
- ボンド事業①:産業用途の新規開拓推進、非住宅分野の強化。電子電機、自動車向け製品の開発推進。主力である水性形接着剤のさらなるシェア向上。
- ボンド事業②:社会インフラ・建築ストック・長寿命化への取り組み推進。リペア市場の深耕開拓、土木建築補修用の新製品・新工法開発の推進。建築用シーリング材のシェア向上(シェア約40%→50%)。
- ボンド事業③:既存主力業界である住宅関連用の更なる拡販。コア事業である住宅関連用は、リフォーム需要の取り込み、新製品開発、他社切り替えによりシェ ア向上を目指す。
- 化成品事業①:メーカー機能を併せ持つ商社へ。材料科学研究所による自社開発製品の上市。自動車・電子電機業界向け樹脂材料の開発。塗料・コーティング材用中間原料の開発。
- 化成品事業②:注力分野への販売強化。自動車、電子電機業界での新規・深耕開拓の推進。放熱材などの新商材の拡販。半導体関連商材の販売強化。丸安産業㈱(連結子会社)と協業し、仕入れ・販売機会の創出。
- 工事事業①:リペア市場(土木補修分野)における事業拡大。建設後50年以上を経過する橋梁は、2030年に約55%となる見込み。ボンドエンジニアリング㈱を中心に、社会インフラの老朽化対策工事に注力し、更なる事業の拡大を図る。
- 工事事業②:事業規模拡大に向けた体制の構築。有資格者(土木施工管理技士等)の採用強化に注力。社内育成による資格取得の推奨。
- 工事事業③:M&Aによる事業拡大。社会インフラの補修・改修工事業の中で、特にリペア需要が見込まれる橋梁分野で相乗効果が発揮できるM&Aを推進。
所感
同社2023年3月期業績は、売上高、営業利益共に過去最高を更新した。主力のボンド事業が安定収益を確保する他、化成品事業が収益性改善、工事事業の収益拡大が継続している。同社は本中期経営計画で過去最大規模となる150億円の設備投資を計画、コニシ栃木工場新製造所・物流倉庫の建設はじめ生産・物流体制を強化する。また、同社第三の柱として成長著しい工事事業は、社会インフラ(橋梁、トンネル等)や建築ストックの・長寿命化に向けたリ ペア市場への取り組みを更に強化する方針を打ち出しており、M&A等における同業他社の買収等も積極的に行っていくものとみられる。同社の更なる飛躍が期待される。
「中期経営計画2026(2024年3月期~2026年3月期)」策定のお知らせ
以上
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