概要
Kohlberg Kravis Roberts & Co. L. P.は、2024年8月8日、SI(システムインテグレーション)事業、ファシリティ事業、その他を手掛ける富士ソフト㈱(2023年12月期純資産128,921百万円、総資産257,596百万円、売上高298,855百万円、営業利益20,684百万円)を完全子会社化することを目的とする一連の取引の一環として、富士ソフトの普通株式及び新株予約権を、公開買付けにより取得することを決定したと発表した。
狙い
富士ソフトは、組込系・制御系ソフトウェア、業務系ソフトウェアおよびシステムを中心に展開しており、1万人を超えるシステム・エンジニアを擁し、長年の経験に裏付けられた高い技術力を基盤に、幅広い業界の顧客に向けてITサービスを提供。日本のシステムインテグレーション分野でリーダー的な地位を持つ企業であり、IT×OTの融合分野を強化し、技術革新を推進している。Kohlberg Kravis Roberts & Coは、富士ソフトのクラウド、IoT、AIを活用したサービスの成長可能性を高く評価、富士ソフトを非公開化し、グローバルな投資プラットフォームとこれまでの投資実績を活用して富士ソフトの持続的な競争優位性と更なる成長を支援する。
所感
Kohlberg Kravis Roberts & Coはグローバル投資会社で、オルタナティブ・アセット、キャピタル・マーケッツ、及び保険ソリューションを提供している。長期的かつ規律ある投資アプローチで、世界トップクラスの人材を投じてポートフォリオ企業やコミュニティの成長を支援し、魅力的な投資リターンを創出することを目指している。富士ソフトはIT分野での強みを持ちつつも、デジタル技術の進化や競争激化に直面しており、非公開化により経営の機動力を高めることで、技術革新や新規事業の展開に向けた取り組みを加速させる意図が明確である。特に、Kohlberg Kravis Roberts & Coが持つグローバルなネットワークと資金力を活用することで、富士ソフトの技術力をさらに強化し、クラウド、IoT、AI分野における成長を促進する狙いは、富士ソフトの競争力を維持・拡大するために重要な戦略と考えられる。また、Kohlberg Kravis Roberts & Coがこれまで日本市場での投資実績を築いてきたことは、Kohlberg Kravis Roberts & Coの経験と信頼性を裏付けるものであり、今回の公開買付けが富士ソフトにとっても成長機会をもたらすと期待される。Kohlberg Kravis Roberts & Coによる富士ソフトの買収は、日本市場における大規模M&Aの一つとして注目される。
- 挑戦度☆☆
- 戦略度☆☆
- 期待度☆☆
富士ソフト株式会社(証券コード:9749)に対する公開買付けの開始予定に関するお知らせ
以上