フロンティアインターナショナルが事業計画及び成長可能性に関する事項(2024年7月)を発表

概要

 ㈱フロンティアインターナショナル(東証GRT7050)は、2024年7月31日、事業計画及び成長可能性に関する事項を発表した。

事業内容

 企業及び団体のマーケティング活動におけるプロモーション事業の請負、企画の立案、制作、運営業務を、各営業組織が企画から運営までを一貫して行うワンストップ体制で提供。

  • イベントプロモーション:クライアントの製品やサービスを紹介する発表会、製品の特徴を特定の対象顧客層に対して訴求するイベント、製品を手に取って実際に使用・体験できる展示会、サンプリングなどを通じて、良質なブランド体験・顧客体験を創造。
  • デジタルプロモーション:インターネットやSNS等のコミュニケーションプラットフォームを利用した、双方向のコミュニケーションを可能にする総合的なプロモーションの他、VR、AR等の最先端のテクノロジーを用いた、今までにない体験価値を創造。
  • キャンペーンプロモーション:ディスプレイ、プレミアム(景品等の販促品)を主体としたキャンペーン全体の枠組み提案から、オリジナルのプレミアムの企画・制作。
  • PR:プロモーションの対象となる商品やサービス、イベント等から、話題性の高いファクトを抽出し、テレビCMやWebのバナー広告、ニュースメディア、媒体記事等を用いて、耳寄りな情報として加工して世の中に拡散し、効果的なメディア露出のアレンジをサポート。
  • スペースプロデュース:空間開発をプロモーションの視点で捉え、大規模なイベント会場のデザイン・施工から、街頭・店頭イベント会場や、店舗のデザイン、施工を提供。
  • 店頭販売支援事業:実際の「売り」の現場へ販売人員の派遣、POP等の訴求ツールの制作を実施。販売人員に、社内で教育研修を実施すると共に、購買行動のステージごとにコンバージョンレートを管理して、プロセスごとの精度向上を図ると共に、専属のデザイナーがオンデマンドでPOP等の訴求ツールを作成。
強み
  • 体験の企画・設計や実装による課題解決・サポートにおいて、イベントにPRやスペースプロデュース、デジタル等を絡めた総合的な体験設計が可能。
  • 人が集まる体験接点やビジネスの場に人材を提供するサービスにおいては、3万人の登録人材と先進の内部研修制度により、販促からSESまで幅広い領域を網羅。
  • 体験創造基盤のデジタル・テクノロジーを通じた提供において、オフライン体験を組み込んだ統合コミュニケーションプランニングやSNS運用が可能。
中期経営計画

 2027年4月期の数値目標は、売上高50,000百万円(2024年4月期実績16,944百万円)、営業利益5,000百万円(同1,210百万円)、とした。

リスク
  • ヒューマン事業:クライアントの内製化や競合先により売上が一時的に縮小する可能性がある。
  • 人材の確保及び育成:必要な人員の確保及び育成が計画通りに進まなかった場合、競争力の低下や今後の事業拡大に制約が生じる可能性がある。
  • 疫病発生に係るリスク:新型コロナウイルスが改めて流行した場合および未未知の疫病が発生した場合、体験事業の一部案件においてイベントの中止もしくは規模の縮小の影響を受ける可能性がある。
M&Aニーズ
  • メディアリレーションと広告運用ノウハウ
  • デジタルマーケティング(WEB広告における制作・運用機能)
所感

 同社は、「未体験を開拓し、すべての人の経験にする」をミッションに掲げ、2027年4月期には2024年4月期の約3倍となる売上高500億円を目標としている。目標達成に向けては、マーケティング領域に留まらず既存ビジネスの拡張と、M&A加速による規模の拡大及び質の深化を志向。また、自社単独のCVC設立などアライアンス強化やIPビジネスへの参画、同社がイベントの主催となる取り組みなど中長期の新しい事業の芽を探っている。今後の同社のアライアンス政策及びM&A戦略が大いに注目される。

  • 挑戦度☆☆☆
  • 戦略度☆☆
  • 期待度☆☆☆

事業計画及び成長可能性に関する事項

以上

株価算定・企業価値評価で全国対応の三澤公認会計士事務所

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