㈱SHIFT(東証PRM3697)のM&A実績
キャリアシステムズの子会社化(2023年)
概要
ソフトウェア開発、ITインフラ構築、保守運用、組込開発を手掛ける㈱キャリアシステムズ(2022年3月期売上高806百万円、営業利益30百万円)を子会社化。
狙い
基盤の構築、保守、運用やアプリケーション開発に関するサービス提供力の強化。
シムテックの子会社化(2023年)
概要
業務開発支援、WEB開発支援、ネットワーク構築支援、受託開発を手掛ける㈱シムテック(2022年12月期売上高743百万円、営業利益5百万円)を子会社化。
狙い
顧客基盤の拡大及び開発機能の強化・拡大。
ヒューマンシステムの子会社化(2023年)
概要
システム開発、インフラ構築、技術支援・コンサルティングサービス、Web制作&デザインを手掛ける㈱ヒューマンシステム(2022年6月期売上高1,562百万円、営業利益97百万円)を子会社化。
狙い
既存グループ会社と連携し、相互に顧客基盤を広げながら更なる開発力の強化、対応力の拡大の実現、エンジニアの働く環境の改善、エンジニアのキャリアアップや技術力の向上。
クラブネッツの子会社化(2023年)
概要
LINEを用いた販促サービス、CNポイントによる販促サービスを手掛ける㈱クラブネッツ(2023年6月期売上高1,328百万円、営業利益477百万円)を子会社化。
狙い
LINEをベースにした販促支援サービスの取り込みによる「売れるサービス作り」の強化。
マネージビジネスの子会社化(2024年)
概要
システム基盤運用、システムインテグレーション、デジタルビジネスソリューション、プロダクト開発を手掛ける㈱マネージビジネス(2023年12月期売上高1,304百万円、営業利益62百万円)を子会社化。
狙い
開発から運用領域のサービス体制強化、一気通貫での「お客様の売れるソフトウェアサービス/製品づくり」の支援力強化。
SHIFTのM&Aの特徴・傾向
戦略的シナジーの追求
買収対象企業の選定にあたっては、同社の既存事業とのシナジーを重視し、統合後の効果を最大化することを目指している。
再現性のあるM&Aプロセス
同社は独自のM&A/PMIプロセスを確立しており、これによりM&A後の統合がスムーズに進行、統合後の混乱を最小限に抑え、迅速にシナジー効果を発揮している。
成長戦略の一環
M&Aは単なる事業拡大手段ではなく、企業全体の成長戦略の一部として位置づけられている。特に、技術力の強化とサービスの幅を広げるための手段としてM&Aを活用している。
所感
同社のM&A戦略は、企業成長のための重要な柱として位置付けられており、主としてサービスラインアップの強化とマンパワー(供給力)の増強を目的としている。幅広い業界・業種でのM&Aを行い、多様な顧客のニーズに応える姿勢が見受けられ、同社の成長と市場での競争力強化に大きく寄与、IT業界でのプレゼンスを強化している。また、同社は、M&Aの実行力と体制の強化に力を入れており、持続可能な成長を目指している。同社は、今後も積極的なM&Aを進め、更なる事業拡大と市場シェアの拡大を図ることが予想される。同社の今後のM&A戦略と取り組みが注目される。
以上