概要
㈱ミライト・ワン(東証PRM1417)は、2023年11月10日、公共コンサルタント事業、インフラマネジメント事業、防災環境事業、LBSセンシング事業等を手掛ける国際航業㈱(2023年3月期純資産17,016百万円、総資産51,204百万円、売上高49,579百万円、営業利益2,872百万円)の株式をカーライル・グループ(投資会社)より取得し子会社化すると発表した。
狙い
同社は、国際航業を買収することで、国際航業が有する高度な空間情報技術を基盤とした多数の自治体等に対する街づくり/里づくり・DX/GX 分野等における調査・コンサルティング、業務実行支援、インフラ設計・マネジメント支援等の上流工程の企画提案・設計能力と、同社のエンジニアリング能力を相互に補完・共有・活用することで、「縦の統合」の強化を図る。また、国際航業が有する充実した空間情報データ基盤やデータ解析エンジニアリング人材が同社リソースと一体となり、様々なエンジニアリング分野においてコンサルティング提案から設計・施工・運用までのフルフェーズでデータを活用した付加価値の高い事業を推進することで、幅広い顧客層に対する社会課題解決分野等での事業シナジーの発揮を図り、フルバリュー型の「みらいドメイン」の積極的な事業展開の加速を目指す。
所感
同社は、成長分野を 「みらいドメイン」 (街づくり・里づくり/企業DX・GX、グリーン発電事業、ソフトウェア事業、グローバル事業)と定義し資源を投入する方針を打ち出している。特に、街づくり・里づくり/企業DX・GX分野については、総合エンジニアリングに企画提案から運用保守までを包含したフルバリュー型のサービスを目指している。本件M&Aは、同社フルバリュー型サービスの強化拡大に資するものであり、同社の更なる成長が期待される。
- 挑戦度☆☆
- 戦略度☆☆
- 期待度☆☆
以上
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