概要
オムロン㈱(東証PRM6645)は、2023年9月8日、ヘルスビッグデータ、遠隔医療、調剤薬局支援を手掛ける㈱JMDC(東証PRM4483、2023年3月期資本合計64,524百万円、資産合計98,567百万円、売上収益27,809百万円、営業利益5,926百万円)を連結子会社化することを目的として、JMDCの普通株式を公開買付けにより取得することを決定したと発表した。
狙い
- ヘルスデータプラットフォームの強化。
- 予防ソリューションの開発。
- JMDCの海外事業展開の加速。
- デバイス・サービスのクロスセル。
- 同社データソリューション事業の開発と社会実装。
所感
同社は、2022年2月、国内No.1、グローバルで存在感のあるデータヘルスケア事業の創造及び同社DXの加速を目的に、JMDCと資本業務提携契約を締結した。これ以降、同社は、JMDCが保有するレセプト・健診等の医療データと同社が保有する日常生活下の血圧・バイタル・活動データ等を組み合せ、解析し、個人のイベント発症のリスク(発症可能性やタイミング)を予測することで、医師の投薬治療や生活者・患者の生活習慣改善の支援を行うパーソナライズされた重症化予防ソリューションや、介護予防ソリューション等の提供を目指している。また、ヘルスデータプラットフォームをコアに、ゼロイベントをはじめとする健康増進・重症化予防ソリューションを社会実装することで、人々の健康寿命の延伸と医療費適正化の両立を図り、予防、未病、治療、ケアという分野で、その進化をさらに加速し国内で事業展開するとともに、そこで得られたノウハウ・ソリューションの海外展開も目指している。本件M&Aは、これらの取り組みを強化加速させるものであり、ヘルスデータプラットフォームの強化を通じて、同社の更なる飛躍が期待される。
- 挑戦度☆☆
- 戦略度☆☆☆
- 期待度☆☆☆
株式会社JMDC(証券コード:4483)との資本業務提携契約変更契約の締結
及び同社株式に対する公開買付けの開始に関するお知らせ
以上
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