概要
サクサホールディングス㈱(東証STD6675)は、2024年5月29日、パイオニア㈱(プライベート・エクイティ・ファンドBPEA EQT Asiaの投資先)の子会社で電子装置、機械、器具およびその付属品、部品、材料等の開発、設計、製造、販売等を手掛ける㈱ソアー(2023年3月期純資産2,017百万円、総資産3,827百万円、売上高4,580百万円、営業利益37百万円)の株式を取得し子会社化すると発表した。
狙い
ソアーは、世界で初めて有機ELディスプレイの量産に成功した技術力や車載用オーディオ機器の量産経験をベースに産業・民生・車載と多岐にわたる製品の量産化を実現、パイオニアグループとして培ったカーエレクトロニクスを中心とした製品開発、製造の技術ノウハウを保有しているだけでなく、それらの事業の中で培った高い技術力と経験を備えた人材を多数有している。同社は、ソアーを買収することで、グループ全体として、人材の活用・確保、保有する設備の有効活用などを含めて生産体制を考えることが可能となり、スマート工場化を実現する。
所感
同社子会社のサクサテクノ㈱(プリント基板組立他)及びソアーは、共に山形県米沢市に生産拠点を置いており、隣接する企業でもある。本件M&Aは、同社の生産性向上及び事業拡大に資するものであり、同社の更なる飛躍が期待される。
- 挑戦度☆☆
- 戦略度☆☆☆
- 期待度☆☆
以上
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